kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

優しい嘘

2016-11-22 18:25:26 | 日記
これはネットで見た記事の

タイトル

ドイツのある老人施設で

以前認知症の高齢者たちが

おうちに帰りたいと言って施設を抜け出し

行方不明になることがとても多く

困り果てて地域やバス会社と相談し

施設の前にバスの停留所とベンチを設置した

それは

決してバスのやってこない停留所

でも

施設を出た方々は

認知症でもバス停の表示は若いころから見慣れているので

そこに座ってバスを待ち

そのうち何をしにここへ来たかわからなくなって

どこかへ行こうとする頃には

施設のスタッフが見つけて

お茶でもいかがと声かけすると

素直に施設に戻っていくようになり

今ではその効果が認められて

ヨーロッパではこのやり方が広がっている、ということだった


認知症の高齢者については

日本でも同じことが起こっていて

しかも

自宅にいても「家に帰りたい」といって

どこへ行くかと思ったら実家に帰った

なんて方も多い

そういえば奥さんや娘さん、お嫁さんの事を「おかあさん」って呼んだりして

人はいろいろなことができなくなったりわからなくなって不安になると

人生の中で一番安心できた子供の頃に

帰りたいと思うのかもしれない


さて、今どきは

認知症を何とか治そうと世界中で研究が進み

そのうちほんとに治してしまう薬ができるんじゃないかってくらいの勢い

でもね

本当に治してしまっていいものかどうか・・・

以前書いたけど

わたしは歳をとって体が老化して

できないことも増えていった時

自分をずっと見つめていけるかどうか

自信がない

今までお会いした方々のように

たぶん落ち込んで鬱になってしまう気がする

命が尽きるのはいつか分からないし

その時が来るまで

老いたけど頭だけクリアだったら

どうなるんだろう

認知症はむしろ

神様からの贈り物じゃないかって

思わされる

それに

認知症になったからって悲惨なことばかりではなく

幸せな時間だってたくさんあるし

認知症の人が周りを幸せにしてくれることだってたくさんある

それなら

なにがなんでも治すっていうのも

どうなのか・・・


みんな癌になったらその後の治療や生活はどうするか考えるようになったけど

そうじゃなくても

高齢になったら

認知症になったらどうするかってこと

考えているのかな?

今は自分で人生が選べる時代

クオリティ・オブ・ライフ(自分にとって価値ある生き方とは何か)を

秋の夜長に

ご家族と一緒に語り合うのも

いいのではないでしょうか

ちなみにわたしは

ドイツの施設の件のように

いくつかの”優しい嘘”にくるまれながら

認知症とともに生きていくのもいいかも

なんて思っています

あっ、でも

こればっかりは自分だけじゃ決められないから

よく相談しないとね

認知症の介護は

口で言うほど簡単じゃないですから・・・




早朝に福島県沖で地震があり

仙台では1.4mの津波も起きました

東日本大震災の事を思い出しつらい気持ちになった方も多いと思います

ずいぶん前の事のように思いますが

今日の地震もその余震だったとのこと

改めて皆様にお見舞いするとともに

できるだけ早く終息することを

願ってやみません

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