kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

地域で看ていく

2015-03-16 12:50:18 | 介護
もう20年以上も前

短期間ですが

イギリスに行きました

その時お世話になった

ホストマザーの一人は

80代の女性一人暮らし

年相応に多少の体の問題はあるものの

家事もちゃんとこなし

きちんとした人でした

その方が週3日

ホスピスのボランティアに行っていたのです

本を読んであげたり

食事の介助をしているということでした

そのころの日本は

まだボランティアもそれほど一般的ではなく

ましてや高齢の女性が

介護のボランティア・・・

私は”彼女はこの年になるまで、もう充分に社会に貢献してきただろうになぜ?”と思い

率直に聞いてみたところ

彼女は

”私だっていつかは誰かのお世話になる。だからそれまでは誰かのお手伝いをしたいのです”

と答えました

私は衝撃を受けるとともに

感動しました

イギリスでは

個人主義(というのでしょうか)が発達し

結婚したら子供は家を出て

最後は夫婦二人

というご家庭が多く

どちらかが亡くなれば

ひとり暮らし

そのような生活を支えるため

地域でバックアップをするのだと

伺いました

それで

買い物の付き添いボランティアとか

在宅でも入院していても

時間があるときに

行ってお手伝いをする

もちろん

隣同士のお付き合いも密接で

お互い助け合う

日本では

大概どんな場合でも

家族が何とかしなければならないので

疲弊してしまう

孤独なまま命のことになったりすることもある

・・・ずいぶん違うと思いました

今は日本も高齢社会が進み

それを何とかするため

介護保険法や

いろいろな仕組みができてきましたが

やっぱり

ルールやお金だけでは

十分じゃないように思います

地域のひとりひとりが

お互い助け合っていこうという気持ちにならなければ

本当の安心は得られないのではないでしょうか

今苦しんでいる誰かのため

そして

将来の自分のために

もっとなにか

できるのではないかと思います


個人的には

あの時

”この年齢なんだから、このくらいでいいでしょう”

などと

年齢だけで考えていた自分を

とても恥ずかしく思いました

いくつになっても

チャレンジできること

たくさんありますね

私も

あの時の

ホストマザーのように

できることはやって

後悔のない人生を送りたいと思います

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