真夏の太陽が照り付け、子供達は夏休みの宿題に本格的に取り組み始めてホッとしています。
それにしても暑いですね。日蔭に行けば少しはマシですが、やはり湿気を含む風は辛いです。
古代中国では、季節を司る神様が東西南北に座してそれぞれの担当の季節は大忙しだったようです。
春は青帝 または蒼帝(木の神様) 青龍 蒼龍
夏は赤帝 または炎帝(火の神様) 紅龍 朱雀
秋は白帝 (金の神様) 白龍 白虎
冬は黒帝 または玄帝(水の神様) 黒龍 玄武
です。四方を龍に護られるか四神に護られるかは、その時代により変わったそうですが、どちらにせよ道教の陰陽道の考え方です。
日本の四季を司る神様もいらっしゃいます。
春は 佐保姫(さほひめ)
夏は 筒姫 (つつひめ)
秋は 竜田姫(たったひめ)
冬は うつ田姫(うつたひめ)
中国は男性の神様ですが、日本の四季を司るのは女神ですね。
日本の季節には女性が相応しいように私も思います。
春と秋を司る女神様は染色と織物が得意だそうですが、好みの色はかなり違うようですね。
春の佐保姫は、桜や梅や桃の花に代表される 色とりどりのやわらかな優しい色がお好みなので、きっと穏やかな気性の女神様でしょう。
平城京の東にある佐保山に住む女神なので佐保姫。
佐保山はもちろん、桜の名所で、特に佐保川沿いは見事な桜並木です。
春にたなびく霞は、佐保姫の衣の裾で、佐保姫の行く所にその衣が翻り、艶やかな春が訪れるのですね。
秋の竜田姫は、平城京の西の竜田山に住んでいます。
佐保姫に負けない染色と織物の名手ですが、色の好みはかなり違っていて、佐保姫が薄いパステルカラーを使うのと正反対に、竜田姫は、多彩な赤や紅い、黄色にオレンジ、稲穂の黄金色を好み、錦織りなす山や野原の見事な色彩は、竜田姫の素晴らしい技で作られた綺麗な織物なんですね。秋の恵の豊饒は竜田姫の美しい染色により、一層鮮やかに輝き人々に届けられます。
夏の筒姫や冬のうつ姫は何をお得意なのでしょう?
季節は夏、大陸では炎帝が、日本では筒姫が天帝から賜ったお仕事を果たしている真っ最中ですね。
炎帝ががんばり過ぎて暑さが厳しい時は、筒姫の名前通り竹で作られた筒に冷たい清水を沢山入れて、炎帝に渡して炎を少し弱めて欲しいと願います😊
読んでいただきありがとうございます。
桜 桜 桜
紅葉 紅や黄金色に 染められて