ロシアのプーチン大統領が再選を決めた。得票数は7割を越えたという。こ
れは政敵を次々と暗殺するという、残酷卑劣な陰謀のなせるわざだと私はき
のう本ブログで書いたが、この圧勝をもたらしたのは、どうやらそれだけで
はないらしい。日本の村長選挙でよく見られる、あからさまなイカサマ投票
が、大掛かりに行われたらしいのである。以下の記事をどうぞ。
3月18日に行われたロシア大統領選で7割を超す得票率で再選を確実にし、任
期をさらに6年延ばしたウラジーミル・プーチン大統領。今回の当選で通算4
期目に突入し、任期満了の2024年までロシアを支配することが決まったが、
これはかなり大規模な不正の上に成り立った勝利かもしれない。昨日の「イ
カサマ」投票の瞬間を捉えた映像がインターネットで拡散されている。
AP通信によると、ロシア各地に設置された投票所で職員が投票箱に複数枚の
投票用紙を入れる不正があったという。
(NEWSWEEK 3月19日配信)
再選を確実にするために、大掛かりなイカサマ投票が必要になる。というこ
とは、裏を返せば、プーチンを批判する有権者の声が、無視できない数に
上ったということである。以下の記事をどうぞ。
ソーシャルメディア上にはプーチン氏への反発の声があふれる。
「プーチンはもう飽きた」。18日、そんな意味を表すロシア語「#путиннадоел」がTwitter上に多数投稿された。
中には、「プーチンは、戦争、強盗、極貧、うそ」や「プーチンはもうたく
さん。クリミア、ウクライナ」「プーチンは飽きた。出口がない。腐敗」な
どと投票用紙一面に書きなぐられた写真が添付された投稿があった。
(HUFFPOST 3月19日配信)
独裁をめざす権力者にとって、これからはネット世論への対策が欠かせない。
ロシアでは権力側の対策は後手に回っているが、この点で、見るべきは中国
でのネット世論対策である。一党独裁のこの国では、以下のように、過剰と
も言える徹底したネット上の取り締まりが行われている。
2月25日に改憲案が発表され(習近平が終身国家主席になれることになっ
た)後、微博(中国版ツイッター)では「わが皇帝」といった単語や、過去
に中国で帝政を再開しようとした袁世凱に関係する単語が検索できなくなっ
た。これは習近平を王朝時代の皇帝になぞらえて風刺をおこなうネットユー
ザーが一定数いたためだと思われる。
(文春オンライン 3月19日《独裁者になった習近平の「終わりかた」をい
まから予測してみる》
独裁をめざす権力者は、権力を維持するため、モグラ叩きのような抵抗勢力
への弾圧が必要になり、それは日々の日課のように、村の集会所のレベルで
も、ネット上の書き込みに対しても行われる。ご苦労な話だが、上の記事の
タイトルにもあるように、独裁者になった権力者の「終わりかた」に思いを
めぐらしてみるのも一興だろう。この記事の筆者(安田 峰俊氏)は、以下
の5つの可能性をあげている。
(1)毛沢東パターン 第二次文化大革命と暗殺・クーデター
(2)鄧小平パターン 天安門事件の再発生
(3)西太后パターン 死後に遺族の「売国」行為が発生
(4)蒋経国パターン 上からの民主化
(5)華国鋒パターン 平和的勇退
詳細は省くが、いずれにしても、終身国家主席となった独裁者・習近平の末
路は明るくない。任期を全うして辞めるよりも、はるかに暗いと言わなけれ
ばならない。
ロシアのプーチン大統領は、長期政権の座についた自分の「終わりかた」に
ついて、思いをめぐらしたりすることがあるのだろうか。
我がアベ首相の場合は、凄絶な権力闘争を経ることもなく、血にまみれるこ
ともなく、罵られながら静かにフェードアウトする模様だが、これはきっと
幸運なことなのだろう。
れは政敵を次々と暗殺するという、残酷卑劣な陰謀のなせるわざだと私はき
のう本ブログで書いたが、この圧勝をもたらしたのは、どうやらそれだけで
はないらしい。日本の村長選挙でよく見られる、あからさまなイカサマ投票
が、大掛かりに行われたらしいのである。以下の記事をどうぞ。
3月18日に行われたロシア大統領選で7割を超す得票率で再選を確実にし、任
期をさらに6年延ばしたウラジーミル・プーチン大統領。今回の当選で通算4
期目に突入し、任期満了の2024年までロシアを支配することが決まったが、
これはかなり大規模な不正の上に成り立った勝利かもしれない。昨日の「イ
カサマ」投票の瞬間を捉えた映像がインターネットで拡散されている。
AP通信によると、ロシア各地に設置された投票所で職員が投票箱に複数枚の
投票用紙を入れる不正があったという。
(NEWSWEEK 3月19日配信)
再選を確実にするために、大掛かりなイカサマ投票が必要になる。というこ
とは、裏を返せば、プーチンを批判する有権者の声が、無視できない数に
上ったということである。以下の記事をどうぞ。
ソーシャルメディア上にはプーチン氏への反発の声があふれる。
「プーチンはもう飽きた」。18日、そんな意味を表すロシア語「#путиннадоел」がTwitter上に多数投稿された。
中には、「プーチンは、戦争、強盗、極貧、うそ」や「プーチンはもうたく
さん。クリミア、ウクライナ」「プーチンは飽きた。出口がない。腐敗」な
どと投票用紙一面に書きなぐられた写真が添付された投稿があった。
(HUFFPOST 3月19日配信)
独裁をめざす権力者にとって、これからはネット世論への対策が欠かせない。
ロシアでは権力側の対策は後手に回っているが、この点で、見るべきは中国
でのネット世論対策である。一党独裁のこの国では、以下のように、過剰と
も言える徹底したネット上の取り締まりが行われている。
2月25日に改憲案が発表され(習近平が終身国家主席になれることになっ
た)後、微博(中国版ツイッター)では「わが皇帝」といった単語や、過去
に中国で帝政を再開しようとした袁世凱に関係する単語が検索できなくなっ
た。これは習近平を王朝時代の皇帝になぞらえて風刺をおこなうネットユー
ザーが一定数いたためだと思われる。
(文春オンライン 3月19日《独裁者になった習近平の「終わりかた」をい
まから予測してみる》
独裁をめざす権力者は、権力を維持するため、モグラ叩きのような抵抗勢力
への弾圧が必要になり、それは日々の日課のように、村の集会所のレベルで
も、ネット上の書き込みに対しても行われる。ご苦労な話だが、上の記事の
タイトルにもあるように、独裁者になった権力者の「終わりかた」に思いを
めぐらしてみるのも一興だろう。この記事の筆者(安田 峰俊氏)は、以下
の5つの可能性をあげている。
(1)毛沢東パターン 第二次文化大革命と暗殺・クーデター
(2)鄧小平パターン 天安門事件の再発生
(3)西太后パターン 死後に遺族の「売国」行為が発生
(4)蒋経国パターン 上からの民主化
(5)華国鋒パターン 平和的勇退
詳細は省くが、いずれにしても、終身国家主席となった独裁者・習近平の末
路は明るくない。任期を全うして辞めるよりも、はるかに暗いと言わなけれ
ばならない。
ロシアのプーチン大統領は、長期政権の座についた自分の「終わりかた」に
ついて、思いをめぐらしたりすることがあるのだろうか。
我がアベ首相の場合は、凄絶な権力闘争を経ることもなく、血にまみれるこ
ともなく、罵られながら静かにフェードアウトする模様だが、これはきっと
幸運なことなのだろう。