キシダくんの窮余の一策、それは軍拡への政策転換と増税路線とをワンセットで打ちだすというものだが、これはなかなかの強力なアイデアだった。このアイデアに対して、有効な反論はあるだろうか。
最右翼のタカイチ姉さんがいち早く反撃に出たのはよく知られた話だが、この反撃が不発に終わった話は、キシダくんの窮余の一策が実に強力なアイデアだったことをよく物語っている。
私が読んだのは、次の記事である。
「“高市の乱”が早くも腰砕けだ。
8日の政府与党政策懇談会で防衛増税を表明した岸田首相に対し、高市経済安保相がツイッターで〈私も西村経済産業大臣も呼ばれませんでした〉〈反論の場も無いのか>と猛反発。<賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません〉と反旗を翻し、『閣内不一致か』と騒がれていた件だ。
12日は記者団に対し、『一定の覚悟を持って申し上げている』と威勢よくタンカを切ってみせた高市氏だが、13日の閣議後会見ではすっかりトーンダウン。『防衛力の抜本的強化には安定財源が必要との認識は、私と総理で違っていない』と言い出し、『見解が違うのは(財源検討の)タイミング』と釈明した。
(中略)
高市氏によれば、12日夜に公邸で開かれた閣僚懇親会で岸田首相と約10分間、『率直に会話ができた』という。わずか10分で懐柔されるとは、ずいぶんヤワな覚悟だった。」
(日刊ゲンダイ12月14日配信)
この記事から察すると、当初、タカイチ姉さんはキシダくんに面会して、「増税反対!」と意見を述べたようだ。増税は景気の停滞につながる、というのが理由だった。
これに対して、「防衛力の抜本的強化には安定財源が必要だ」とキシダくん。
「はあ、それは私も同意見です」としか、タカイチ姉さんは返す言葉がない。
タカイチ姉さんは、ホントは「今、増税の話を打ちだせば、防衛力の強化の話まで(反対の余波で)潰される。だから増税には反対である」と言いたかったのだろう。
だが、キシダくんに「では、防衛力の強化に必要な1兆円の追加財源は(増税以外に)どうやって捻出するのか?」と切り返され、ぐうの音も出なかったのである。
結局、大山鳴動して鼠一匹。キシダくんの窮余の一策は意外や意外、かくも強力だったというお話である。
最右翼のタカイチ姉さんがいち早く反撃に出たのはよく知られた話だが、この反撃が不発に終わった話は、キシダくんの窮余の一策が実に強力なアイデアだったことをよく物語っている。
私が読んだのは、次の記事である。
「“高市の乱”が早くも腰砕けだ。
8日の政府与党政策懇談会で防衛増税を表明した岸田首相に対し、高市経済安保相がツイッターで〈私も西村経済産業大臣も呼ばれませんでした〉〈反論の場も無いのか>と猛反発。<賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません〉と反旗を翻し、『閣内不一致か』と騒がれていた件だ。
12日は記者団に対し、『一定の覚悟を持って申し上げている』と威勢よくタンカを切ってみせた高市氏だが、13日の閣議後会見ではすっかりトーンダウン。『防衛力の抜本的強化には安定財源が必要との認識は、私と総理で違っていない』と言い出し、『見解が違うのは(財源検討の)タイミング』と釈明した。
(中略)
高市氏によれば、12日夜に公邸で開かれた閣僚懇親会で岸田首相と約10分間、『率直に会話ができた』という。わずか10分で懐柔されるとは、ずいぶんヤワな覚悟だった。」
(日刊ゲンダイ12月14日配信)
この記事から察すると、当初、タカイチ姉さんはキシダくんに面会して、「増税反対!」と意見を述べたようだ。増税は景気の停滞につながる、というのが理由だった。
これに対して、「防衛力の抜本的強化には安定財源が必要だ」とキシダくん。
「はあ、それは私も同意見です」としか、タカイチ姉さんは返す言葉がない。
タカイチ姉さんは、ホントは「今、増税の話を打ちだせば、防衛力の強化の話まで(反対の余波で)潰される。だから増税には反対である」と言いたかったのだろう。
だが、キシダくんに「では、防衛力の強化に必要な1兆円の追加財源は(増税以外に)どうやって捻出するのか?」と切り返され、ぐうの音も出なかったのである。
結局、大山鳴動して鼠一匹。キシダくんの窮余の一策は意外や意外、かくも強力だったというお話である。