「おまえを逮捕する!」
「え?私ですか?刑事さん、私が何をしたと?」
「『特定秘密保護法』違反の容疑で、おまえを逮捕する」
「え?私が何か秘密を漏らしたとでも?」
「そうだ。おまえは漏らしてはいけない秘密を漏らしたのだ」
「私がどんな秘密を漏らしたというのですか?」
「それがどんな秘密かは、秘密だから言うことができない」
「なぜ秘密なのでしょうか?」
「漏らしてはならないから、それは秘密なのだ」
「なぜ漏らしてはならないのでしょうか?」
「それは秘密だからだ」
こうして冗談のような、漫才のような珍問答は延々と続く。
だが、これは冗談でも架空の漫才話でもない。細部は違っていても、これは実際にあった話である。
(つづく)
「え?私ですか?刑事さん、私が何をしたと?」
「『特定秘密保護法』違反の容疑で、おまえを逮捕する」
「え?私が何か秘密を漏らしたとでも?」
「そうだ。おまえは漏らしてはいけない秘密を漏らしたのだ」
「私がどんな秘密を漏らしたというのですか?」
「それがどんな秘密かは、秘密だから言うことができない」
「なぜ秘密なのでしょうか?」
「漏らしてはならないから、それは秘密なのだ」
「なぜ漏らしてはならないのでしょうか?」
「それは秘密だからだ」
こうして冗談のような、漫才のような珍問答は延々と続く。
だが、これは冗談でも架空の漫才話でもない。細部は違っていても、これは実際にあった話である。
(つづく)