ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

最強の国、最高の国、そして日本は

2022-12-25 08:58:36 | 日記
《世界「最強の国」ランキングトップ20 日本はトップ10入り 米誌》
(NewSphere 2021/4/23)

あしたのブログでは何を書こうか・・・。次のテーマが見つからないまま、ネットの森を彷徨っていた。
「おっ、これは使えるかも」
そう思ったのは、この記事のタイトルを目にしたときである。自分の国が世界で何番目くらいにランク付けされているのか、私は好奇心をそそられた。

とりあえず整理してみた。結果は以下の通りである。


(「最も強い国」のランキング)
20位:シンガポール
19位:ブラジル
18位:スペイン
17位:スイス
16位:オーストラリア
15位:イタリア
14位:トルコ
13位:インド
12位:カナダ
11位:イスラエル
10位:アラブ首長国連邦(UAE)
9位:サウジアラビア
8位:大韓民国
7位:フランス
6位:日本
5位:イギリス
4位:ドイツ
3位:ロシア
2位:中国
1位:アメリカ

1位のアメリカ、2位の中国は予想通りだが、最近ウクライナにやられっぱなしのロシアはそれでも腐っても鯛の3位、これは意外だったが、東側の超大国とあれば、まあそんなものなのだろう。

私の最大の関心の的、日本はといえば、なんと6位である。フランスやイスラエルよりも上位にランク付けされているのが予想外だった。岸田内閣は最近、大枚をはたいて軍備を増強しようと躍起になっているが、今のままでも日本は充分軍事大国のレベルに達しているのではないか。一国を預かる身からすれば、2位の中国よりも下位に位置しているのが釈然としないのだろうが、そもそも軍事力で中国と肩を並べようとか、中国を凌ごうなどという発想が間違っている。

ま、アメさんと手を組んで、アメさんの庇護の下、膨張主義の中国に対抗するしかない。とすれば、アメさんのご機嫌を損ねないよう、アメさんの指示に従って、わが自衛隊もこれからは矛の役割を担わなければならないということなのだろう。

むべなるかなではあるが、意外だったのは、「最高の国」のランキングで、日本が2位にランク付けされていたことである。アメリカは6位、1位はカナダである。

ただ、この「最高の国」の定義がはっきりしない。日本が2位にランク付けされた理由は「起業を実現しやすい環境だから」、カナダが1位にランク付けされた理由は「人権尊重の点で評価されたから」とある。

ここまで読んできて、私には、このランキング自体が何やら怪しげなものに思えはじめた。このランキングは、どんなふうにして作成されたのか。次のような説明があった。

「調査は世界1万7000人以上の個人を対象にしたアンケートをベースにしている。76項目の評価項目に対し、それぞれの国との間にどれくらいの関連性があると思うかを回答してもらった。」

要するに、客観的な指標に基づくものではなく、個人的・主観的印象に基づいてこのランキングは作られているということである。アンケートに回答した1万7000人がどのようにして選ばれたのかも、この記事には書かれていない。
自分の国は最強ではあっても、最高の国ではない、と考えるアメリカ人が多かった、という事実は興味深いが、でも、それだけ。これでは使えないよなぁ。ここまで書いて、どっと疲れが出た。
コメント
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