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今朝放送のNHK俳句、兼題は「蛍」でした。
私が作句をする時に、1番最初に気を付けるのが「類想」です。いわゆる「あ
るある」なのですが、俳句は人が見付け切らなかった出来事風景を探すのです
が、これが難しい。こんなことは誰も思いつかないだろう!と思っても、沢山
の人が思っていることが多いのですが、普通は類想句は避けるのですが、時々
「わざと」類想ワードを入れて「裏切る」と云う技があるのですが、今朝の放
送で、2句も類想が入選9句の入っていました。
蛍の類想でまず浮かぶ類想ワードは「夜」とか「闇」ですよね。その「闇の句」
が9句中2句も入選していたのです。
蛍見に闇に食われにゆくところ
叡山の闇のみだれや螢沢
の2句ですが、すごいと思いませんか? 類想を見事に裏切っています!
1句目は、蛍を見るために「闇に行く」「闇の中へ行く」「闇に入る」などでは
完全に類想句で跳ねられたはずですが「闇に食われる」って、本当に上手い裏
切りですよね。
2句目も、「蛍沢」で1匹2匹ではない、蛍の乱舞が想像できますよね、その
蛍の乱舞で「闇」が「みだれる」のです。上手いな〜もう感心しかないです。
恥ずかしながら、僕も1回だけ類想を上手く裏切れて、組長(いつき組の人
間は夏井先生をこう呼びます)に褒められたことがあります。
それは一句一遊で兼題「林檎」の週でした。ここに飛んで是非、その週のブ
ログを読んでやってください。
そうそう、子供たちが買ってくれた「角川俳句大歳時記、夏」ですが、蛍の
例句が110句も載っていました。傍題も15、なんと解説は51行も丁寧
に書いてあります。今までの角川学芸出版の「今はじめる人のための『俳句
歳時記』」には、例句10句、傍題5、解説3行でした。
大歳時記買って(買ってもらって)大正解です。
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