⑦パパの「頭の中は575」

元は「子育て日記」だったが、子供達も全員大人になっており、最近「俳句」の記事が増えたのでタイトルを変更しました。

俳句の話② NHK俳句「蛍」

2022-06-05 13:14:20 | 創作・俳句など

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今朝放送のNHK俳句、兼題は「蛍」でした。

私が作句をする時に、1番最初に気を付けるのが「類想」です。いわゆる「あ

るある」なのですが、俳句は人が見付け切らなかった出来事風景を探すのです

が、これが難しい。こんなことは誰も思いつかないだろう!と思っても、沢山

の人が思っていることが多いのですが、普通は類想句は避けるのですが、時々

「わざと」類想ワードを入れて「裏切る」と云う技があるのですが、今朝の放

送で、2句も類想が入選9句の入っていました。

蛍の類想でまず浮かぶ類想ワードは「夜」とか「闇」ですよね。その「闇の句」

が9句中2句も入選していたのです。

蛍見に闇に食われにゆくところ

叡山の闇のみだれや螢沢

の2句ですが、すごいと思いませんか? 類想を見事に裏切っています!

1句目は、蛍を見るために「闇に行く」「闇の中へ行く」「闇に入る」などでは

完全に類想句で跳ねられたはずですが「闇に食われる」って、本当に上手い裏

切りですよね。

2句目も、「蛍沢」で1匹2匹ではない、蛍の乱舞が想像できますよね、その

蛍の乱舞で「闇」が「みだれる」のです。上手いな〜もう感心しかないです。

恥ずかしながら、僕も1回だけ類想を上手く裏切れて、組長(いつき組の人

間は夏井先生をこう呼びます)に褒められたことがあります。

それは一句一遊で兼題「林檎」の週でした。ここに飛んで是非、その週のブ

ログを読んでやってください。

そうそう、子供たちが買ってくれた「角川俳句大歳時記、夏」ですが、蛍の

例句が110句も載っていました。傍題も15、なんと解説は51行も丁寧

に書いてあります。今までの角川学芸出版の「今はじめる人のための『俳句

歳時記』」には、例句10句、傍題5、解説3行でした。

大歳時記買って(買ってもらって)大正解です。

 

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俳句の話① 香水は夏の季語

2022-06-05 08:23:06 | 創作・俳句など

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カープが弱すぎるので、カープネタは控えて俳句の話シリーズを始めます。

 

俳句をされている方はご存じでしょうが、そうでない方は「え?それも季語!」

と驚く季語が沢山あります。その中の1つ「香水」も「三夏」の季語なのです。

香水って1年中する人はするだろう?季節感ある?とお思いでしょうが、季語

としての解説はこうです。

香料をアルコール類に溶かした液体。化粧品の一種。香水は人によっては1年

中使う。しかし薄着になり汗をかく夏は体臭が気になるので、冬は使わない

人でも夏期には身嗜みとして用いる場合が多い。人に不快な思いをさせない

ための心遣いであるが、愛用の香りはその人の個性を思わせもする。女性に

限らず男性も用いる。

【傍題】オーデコロン、オードトワレ、香水瓶。

そして15句が例句としてあげられています。その中で1番気に入った句が

香水やまぬがれがたく老いたまひ 後藤夜半

娘に「香水つけんさいや、加齢臭がしとるのに」ってよく言われます(汗)

もう2句、面白いと思ったのがこの二つ

香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女

香水のなかなか減らぬ月日かな 岩田由美

真反対の句です。

そして、この角川俳句大歳時記「夏」で、この香水の解説や例句を挙げられて

いるのは、大好きな(相性も良い)池田澄子先生です。解説文もお洒落です。

 

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