妄想ジャンキー。202x

人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

【1995年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、6集~8集【一部閲覧注意】

2016-03-20 17:31:45 | テレビ

『映像の世紀』デジタルリマスター版元旦一挙放送まとめ。
第6集『独立の旗の下に』~第9集『ベトナムの衝撃』。



死の世界と幸福の世界。

※一部閲覧ご注意ください。




「新・映像の世紀」シリーズ

『新・映像の世紀』第6集、「映像に託された意味」が問われる「新しい映像の世紀」
『新・映像の世紀』第5集、連鎖するエネルギー、色を持った世界。
『新・映像の世紀』第4集、未公開映像で明らかになる秘密と嘘。
『新・映像の世紀』第3集、ヒトラーが描いた世界と未来 【一部閲覧注意】
『新・映像の世紀』第2集 ロックフェラーもヘレンケラーもエジソンも、みんな『人間』だった。
『新・映像の世紀』第1集、1995年の映像と2015年の映像【一部閲覧注意】

1995年版、「(旧)映像の世紀」シリーズ

【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、1集~5集【一部閲覧注意】
【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、10集~11週【一部閲覧注意】

『真田丸』『精霊の守り人』『ちかえもん』『映像の世紀』他、大河、Nスペ、BSプレミアムのまとめ。
少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ<NHK系>(2015.12.13)

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朝ドラ感想記事のまとめ

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テレビっ子の備忘録まとめ。<民放系>




6集、独立の旗の下に


ガンジー、毛沢東、ホーチミンなどアジアの指導者たちの苦悩と独立運動の変遷。
第三世界の指導者たちが描こうとしたその世界。




 

冒頭のガンジー語録「自分の国の歴史を、自分の国の言葉で」が印象に残った。
歴史、言語、アイデンティティー、国民性、インターナショナルってなんなんだろうなって考える。

良くも悪くも全部作り物なのかなって。

これまでと比べたら明るい話題が多かったけれども。
インドの分離独立、ガンジーの叶わなかった願い、ベトナムにこれから待っていることとか。



最後のカラー映像(といっても20年前)がやけに目に焼き付いた。




8集、恐怖の中の平和


7集『勝者の世界分割』
ヤルタ会談。ソ連の対日参戦決定、日本軍捕虜のシベリア抑留、朝鮮半島の米ソによる分割統治。
終わる大戦、はじまる冷戦。

そして8集『恐怖の中の平和』
国家や民族を引き裂いた東西冷戦。
米ソのミサイル開発戦争、宇宙戦争、キューバ危機。


 

東西冷戦の核戦争。

冒頭がビキニ環礁での水爆実験とはまたタイムリーだけど、
20年前にこれが放送されたとき「また繰り返される」とは思いもしなかったもんだ。


 

1952年、米国初の水爆実験。
威力はヒロシマに落とされた原子爆弾の550倍、島全体は成層圏まで吹き上げて粉々に砕いた。


水爆実験って最近新聞で読んだ単語だよ。
淡々と響く爆音と山根さんのナレがめちゃくちゃ怖いわ。

 

1953年、NHKのテレビ放送がはじまる。
お相撲は2月1日の放送、ってこれは…初場所??
巡業か何か?日頃楽しんでる朝ドラや大河ドラマもここからなのかあ。

 



東西ベルリン、朝鮮戦争、韓国軍を慰問するマリリンモンロー。
ベルリンの話はマスターキートンでよく読む。

それにしてもマリリンモンローがこの戦争真っ最中の場所でも笑顔なのが色んな意味ですごい。

  

 

ソ連、セミパラチンスク核実験場。
威力、2メガトン。
核の抑止力、核があるから戦争は不可能。

えっ、羊になにつけてるの…?

何十年経とうが、やってることって変わらないんだな……
それにしてもこの爆風音や土埃だけでもビクッとする。

 

 

この世は死の世界と幸福の世界からできていて、それらは薄い膜で隔てられている。
僕はその膜を突き破り、死の世界を覗いてしまったのだ。


米国、核実験に立ち会う若い兵士。
このあと強い放射能の中を前進。

数ヶ月後、放射能汚染による脱毛が始まる。

 

 

第五福竜丸、ビキニ環礁沖にて被曝。
マグロの放射能汚染チェックかな…

4年と10ヶ月くらい前に国内ニュースでよく見た映像とよく似てる。

やっぱり20年前と今じゃ『映像』から思うことが違うな。




9集、ベトナムの衝撃




冒頭、山根さんのナレーション。
「ベトナム戦争は、戦争の生々しい映像がテレビで伝えられた初めての戦争でした。
 人々は茶の間で、ほとんどその日のうちにその日の戦闘を見ることが出来たのです。」


記録映像が中継映像にかわった、いわば映像の世紀としての20世紀の転換点。

 

南ベトナム、ゴディンジェム、政情不安定のサイゴン政府。
北ベトナム、ホーチミン、ベトナム労働党。

仏教徒弾圧を受け、予告・公開されたうえでの僧侶の焼身自殺が衝撃的でした。

 


1963年、そのころアメリカでは根強い黒人差別と闘うキング牧師
ケネディ大統領による公民権法。

  

そしてケネディ暗殺。ケネディはどちらから打たれたのか?
逮捕されるオズワルド。
そのオズワルドがケネディ信奉者に射殺される。

本当にドラマか何かかと思う筋書きだけど。
現実に怖いのは、これまだ「真実が明らかになっていない」ってことだよなあと。


 


トンキン湾事件。北側からの二度目の攻撃はあったのか?

そして北爆開始。
ダナンに上陸したのはアメリカ兵19万人。


「もしアメリカがベトナムから退くならば、アメリカの約束を信用する国はなくなるでしょう」

ジョンソン大統領の言葉。
約束って。信用って。

 

マルコムX。
ブラックパワー。
フリースピーチ運動。
ブラックパンサー党。
マリオ・サヴァイオ。
非暴力に徹するキング牧師のデモ隊に、石を投げつける白人一般市民。それを警察が逮捕。

スパイが暗躍したキューバ危機ののちのアメリカ。
「何を信じていいのかわからない」社会なのでしょうか。


 
「自分がどこにいてどこに行くのかという現実がみえてくる。これが戦争なんだ。僕は本当にこんなところで死んでしまうかもしれない。」

「やつらはどこかにいて俺たちを見ている。俺たちの行こうとする道さえ知っている。精神が本当にクタクタになる。」

「単純だが必殺の武器があった。水滴が石を穿つようにアメリカの軍隊を磨耗させるつもりだった。」

「この中にベトコンがいる。誰が敵で誰が味方なのか。どこに地雷が埋まっているか誰も教えてくれない。地雷を埋めたのは彼らだからだ。」



アメリカ軍兵士の手記が生々しい。
美しい緑の光景に広がる爆音と爆風。


泥沼化していくベトナム。
脳裏によぎるのは、ソ連とアフガン、アメリカとイラクの光景。



ベトナム戦争、別名「テレビ戦争」。
北爆と、北爆にさらされる北ベトナムの実態がCBSと英国人監督が撮影したドキュメンタリーによってさらされます。
問われる正義。

 

「みんな必死だという感じがしました」

徴兵拒否、学生による反戦運動。
数万人のデモ隊がペンタゴンを包囲、軍隊との衝突

規模は違えどどこかで観たことがある光景。

 

東京を経由した衛星中継で、アメリカ大使館の戦闘が実況中継される。

逃げろや。
そんなことを思いつつも、『東京を中継した』という点がひっかかるあたりです。

 

路上で解放戦線の捕虜を処刑される。
アメリカがついているのは正義の側なのか?



キング牧師、このスピーチを最後に暗殺される。
この時すでにFBIから「自殺しろ」と突き付けられていたかと思うと…
キング牧師は一体何を思ってこのスピーチを話したのか?

そして

 
ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ。
That's one small step for a man, one giant leap for mankind.


アポロ11号の月面着陸。
有名なアームストロング船長の言葉。
ひとときの興奮にわくアメリカ社会。

しかし……

 

「それはひどく不気味な攻撃だった。」
「アメリカの国民はベトナムで這いずりまわる数十万の我々よりも、月面にいるたった二人のことを心配していた」
「得体の知れない感情がこみあげてきた」


正義も何もない、それは得体のしれない戦いだったのか。


 

ジョンソン大統領ののち、後任のニクソン大統領もウォーターゲート事件を受けて辞任。

1975年4月26日、解放戦線はサイゴン総攻撃を開始。
アメリカ大使館に殺到するサイゴン市民。

大使館職員はヘリで海上へ避難。
戦闘用ヘリを留め置く場所もなく、海に廃棄。

北爆の象徴は海に沈む。

30日、サイゴン陥落。
民族統一を成し遂げたベトナム。
アメリカとの国交回復は20年後のこと。







続きはこちら。

第10集『民族の悲劇果てしなく』~第11集『JAPAN』はこちら
【1996年】明けまして『映像の世紀』ぶっつづけ放送、10集~11週【一部閲覧注意】 

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