6日に義母の葬式が終わり、13日の納骨までの間、入所していた老人ホームの荷物の引上げ等は日中仕事ゆえに、夜間は時間ができた。半年前に入手したオペラ「フィガロの結婚」を9日に練馬文化センターに観に行った。
好きなモーツァルトの代表作だけに、これまでに、何度か来日公演や日本人の出演者による公演を見て来たし、下記のBlogで、手持ちのLP.CD,DVDについても述べている。
カールベームの1966年ザルツブルグのフィガロを観る
しかし今回の公演は、大晦日に義母が救急搬送され、正月3日、亡くなるという、年末は元気だったゆえに、カミサンも、私も、そして老人ホームの介護士さんも、事の急変には驚かされた。そのような中でのプラハ国立歌劇場の「フィガロの結婚は気分転換には最高だった。
正直、会場の文化センターでは、いつもながらオーケストラBOXが狭く、オケの編成は変則的で、人数も少なく音は貧弱だが、劇場自体が小さいことから、天井桟敷でも歌手の声の通りはよく、舞台も見渡せ、オペラのストーリーは楽しめる。出演者は、正直、指揮者も、主役級のキャストですら私が知っている人はいなかったが、音だけのLP,CDよりはよく、DVDよりは全体が見渡せ、舞台としての楽しさはやはり生の方が、面白い。DVDは編集者の視点で舞台を切り取るが、生の舞台は、自分の視点で舞台が見られる点は、生に勝るものはない。
特に今回の公演は、狭い舞台を、たとえは悪いが、襖の開け閉めで奥行きを出したり、場面転換を図るなど、簡素な舞台ながらアイデア勝負で、奇をてらわずオーソドックスな仕上がりを見せていたのは、正解だった。
それにしても、オペラの3時間は、都内の、新国立劇場も文化会館も、平日の夜公演は、我が家の帰宅時間が、公共交通機関が利用できなくなる。
所沢ミューズが改装工事の為今年はクローズされる。今更ながら、ミューズのすばらしさを実感するのだが、それこそ私の今年のコンサートは都内でのマチネーコンサート探しをしなければと思った、2019年音楽始めだった。
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