ミューズの会員を申し込んだところ、ワンコイン(500円)コンサートと称する、平日お昼の1時間コンサートの招待券をもらった。ワンコインコンサートはこれまでにも何回か足を運んでいる。ホールの稼働率向上と500円という安価で、若手、一流取り交ぜてのコンサートは、お役人の発想からは出にくい良い企画と思い都合がつけば行くことにしている。現役世代には申し訳ないが、これも年金者だからの特権かもしれない。 14時開場ゆえにお昼に家を出て所沢駅周辺で食事をと思ったが、そばが食べたいと思った。しかし所沢は「武蔵野うどん」の場所柄、蕎麦屋、それも立ち食い蕎麦屋は所沢駅の「狭山」ぐらいなので、駅外を捜したが、見つけた1件は、うどんと併用だった。仕方なく、ダイエー地下の「十割そば」に妥協した。どうもこの十割蕎麦は、冷麺製法をまねた機械打ちで、蕎麦の香りがしないのが残念なのだが、蕎麦は冷が好きなことから、「空豆と桜エビのかき揚げ蕎麦」をぶっかけならよいとのことで注文した。600円は値段並みの味だったが、とりあえずは年金生活者の昼飯蕎麦としては合格圏だ。日本橋の蕎麦よしのような蕎麦屋が所沢にもほしいし、蕎麦屋全体にいえるのは「ラーメン業界」に比べ努力が足りないように思える。そのうち都内はゆで太郎、小諸蕎麦、富士そばで、終わってしまいそうだ。一部お金持ち相手の蕎麦屋が残るだけだろうがしょせん年金生活者には天ざる1500円では「ごちそう」の部類に入る昼飯に気軽に入れる世界ではなくなった。蕎麦は早い、安い、うまいの江戸時代からの庶民の味なのに、我が家の近くの蕎麦屋のようにうんちく垂れて気取って出す蕎麦はいつの時代からはじまったのだろうか。閑話休題
ミューズに着くと、田んぼの会の会員のUさんいお会いした。ご家族で聴きにいらしていたとのことで、駐車場に行かれたご家族をお待ちとのことだった。オルガンコンサートなのでオーケストラ同様にホールに響き渡る余韻を楽しみたいので、全席自由なので3階席に行った。以前はお役所仕事なのだろう、1階に集めたほうが管理がしやすいと強引におろされたが、今日は私同様の思いからか、3階席に観客はいた。
最初のトッカータとフーガだけが聴いたことのある曲(最もおそらくオルガン曲では一番有名な曲だと思うが)で他はいずれも今日初めて聞く曲だった。わたしの席は最初の曲から、オルガンの響きが素晴らしく、ミューズの音響効果が100%生かされた響きだった。この響きだけは、とても他では味わえないものだと思う。(ミューズよりオルガンの響きが美しいホールがあれば教えてくださ。)この響きですでに入手済みの6月2日のトン・コープマンのコンサートの期待が膨らんだ。最後に演奏された曲ではカルメンのモチーフが見え隠れする素敵な曲だった。
このワンコインコンサートは所沢市の唯一ともいえる他市に誇れる企画だと思うし、所沢市の名物になってほしいと思う。
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