パナソニック 27-26東芝
リーグ戦での17-17の引き分けが示すように、両者の実力は互角だ。その両者が優勝をかけての一戦だった。私はもともと東京三洋のファンだった。フォワードの三洋、悪く言えば押すだけの三洋のラグビーとひたむきなプレイが好きだった。それがいつしかパナソニックになり、国内の大学スター選手が集まり、世界の名選手が集まり、華麗な展開とそつなく攻める、しかし個性の感じられないスター軍団になり、応援対象は、大野の個性が目立つ東芝に代わった。しかし東芝はパナの快進撃に比べ選手の不祥事、会社のごたごたと、低迷が続いたが今年はWCでのリーチや大野の活躍もあり、期待ができるシーズンになった。そんな目で今日の試合を見ていた。
今日の試合は大野とともに東芝を支えてきた広瀬の動きも素晴らしかった。そして何よりも、WCでも今日の試合でも両チームを通じて、一番素晴らしい動きを示し活躍したリーチ・マイケルが敗者者の弁を語ったことだった。あえて今日の東芝の敗因を言えばそれはキッカーの不在。世界的なキッカーフランソア・ステインが再三にわたり、キックミスを犯したことだ。その象徴が最後だがこれは致し方ないが、再三にわたり東芝のフォワード攻撃の起点となる、ラインアウトからの攻撃を自らのキックミスでその攻撃を相手に渡したことだった。
パナソニックの勝因は、選手一人一人が自分の役割分担を明確に意識し、無理をせずにその役割を渡し切ったことだと思う。しかしビッグゲームなると目立つのは堀江の運動量とポジショニングにうまさだ。それにしても80分(82分だが)間釘付けになる試合が観られたことだけで今日の決勝戦は本当に素晴らしかった。
(今日=24日)
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