とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

アーノンクールのモーツァルト

2006年12月13日 | クラシックDVD
NHKでのアーノンクールとウィーンフィルとのMozartの最後の3曲の交響曲の放送を録画しておいたが忙しくて見る暇が無かった。
日曜日に見た、39番の出だしからこれはウィーンフィルの音ではないと思った。
計算づくでのテンポの揺れ、極端なアクセント、何だこれはグレングールドの弾いたソナタ全集を真似ただけではないか。
今朝の日経では2006音楽回顧で日本では「譜面の版や読み方、奏法の吟味も曖昧な垂れ流しに終始した演奏が蔓延した」とのたまった。
この演奏会を評価している。以前に購入したまま、たな晒しにしていたベームのDVDを見た。この映像は失敗だと思った。
ベームの画像がじゃまなのだ。ただここから流れる音楽はまさしく「垂れ流し」の極にあるモーツァルトだ。
あるときはベームを無視した木管の響き、そして内声部のやわらかい包み込むような響きは計算しては作れないと思った。
ついでにと1991年の没後200年記念のトン・コープマンとアムステルダムアンサンブルと2001年のホグウッドとエンシェントオケとのNHK放送を録画したDVDを聞き比べをした。ホグウッドの演奏は「譜面の版、読み方、奏法の吟味」した演奏だ。
コープマンもそれくらいはしていただろうが、出てくる音楽は正反対だ。古楽奏法が心地良いリズム感を生み、爽快なMozartの響きが生まれでた。
Mozartの音楽は計算からは生まれないと思う。


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