とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

仕事旅 黒崎ー小倉ー下関ー山口 その1

2012年11月10日 | 仕事旅&グルメ
 福岡には何度も訪れているが、昼間に福岡空港に降りたことはなかった。何時も空港が近くて便利だと思っていたが、いざ昼間に上空から着陸の様を眺めると、正直背筋が寒くなった。 あまりにも人口密集地に空港があり「もしもの時」の災害規模が頭を過ぎった。すぐに博多駅に出るため地下鉄に乗った。普段着の韓国のおばさん連れが大声で会話していた。東京よりも釜山が近いことを肌で感じた。
 今回も昼飯は駅弁だ。すぐに折尾の鶏飯弁当を買い込み特急に乗った。JR九州の特急は撮り鉄族には格好の被写体だろう。だが私は撮り鳥族で撮り鉄族ではない。黒崎で降りた。初めて降りる街だった。列車で乗り合わせた人の会話が耳に入った。「八幡」に行くにはタクシーで行くしか無いとの会話だった。八幡には特急は停車しないのだ。私は新しく出来た八幡西図書館に行くのだが「黒崎図書館」では無いことに気付いた。
 八幡西図書館は最近の図書館の典型で自然光を取り入れた、省エネの明るい図書館で玄関を入ると、街のシンボルなのだろう山笠が飾られていた。
 黒崎と八幡の関係を尋ねると、元々は長崎街道宿場街で栄えた歴史は黒崎にあり、八幡は明治以降の製鉄所ができてからのこととそっけない回答だったが、栄華必衰のたとえ、駅を中心に放射状に伸びるアーケード街に人通りは無くシャッター通りになっていた。



 次に小倉に出た。北九州市の中心ということで人通りは思っていた以上だったが、金融機関の人の話では、それでも不況の影響と、福岡への客の流れは防げずに、商店街の勢いは低下しているとのことだが、訪れた金融機関の裏手の飲み屋街の密度は、まだ明かりのともらない時間帯だが、賑わいは想像できるものだった。
 北九州市立中央図書館を尋ねた。高度成長期の勢いが作らせた建物というのが印象だった。有名建築家の設計だが歴史的建造物との価値を認めるかどうかは個人の勝手だが、私の感想は博物館なら妥協できるが、図書館としては八幡西図書館の後だけに、暗くかび臭いイメージは、「古文書館」だ。図書館の役割が市民への「情報センター」に変わるべきとの思いを持つ私にはこの建物は1970年代の「歴史物」だろう。
 紅葉の中の小倉城の白壁が後ろの赤い建物に消されていた。小倉では景観論争は起こらなかったのだろうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿