とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

オリベ・メシアンの「異国の鳥」 内田光子のベルリンフィルとの初定期をPCオーディオ化

2014年06月22日 | クラシックCD

 カセットテープのPCオーディオ化を始めたところ、それなりの効果が出るとわかり、市販のカセットから、FM放送をエアーチェックしたカセットテープも試みてみた。すでにいくつかは16bit44kHzCD化も試みていたが、だめもとで24bit96kHzで試みてみた。LP,ビデオ、LDは MS-Accessで管理しているが、カセットは以前NECのパソコン時代にPC-PALというソフトで管理していたがMS-Accessに移行する時に、失敗してしまい、データーが消滅しCD時代になってほとんど聴くこともなくそのままにしてあった。したがって何があるかも記憶も薄れ、今回宝探し気分で整理箱を開けてみた。偶然 OZAWA B.P.O Bach & MESSIAENのタイトルが目に入り取り上げると、カセットケースの1984.6.15の日付が目に入った。そしてカセットケースに多分雑誌FMFanの切り抜きと思われるものが入っていた。

 

 Guts JAPAN!なるタイトルそのものが30年前の日本を象徴するようなものだろう。写真と文が木之下晃氏によるものでこの時の日本人の気持ちが現れた文がのこされている。小澤征爾指揮、コンサートマスターが安永徹、ソリストが内田光子による、ベルリンフィルの定期演奏会の録音だった。この日のプログラムが誰の発案だったか知りたいところだが、バッハ作曲マーラー編曲の管弦楽組曲2-3番、ブランデンブルグ協奏曲5番ピアノ版、メシアンの「異国の鳥」と新作のビオラ協奏曲。当時の日本の定期演奏会ではありえない演目だ。

 肝心の録音だが、カセットテープの録音は放送順ではなく、片面45分を最大限利用していることから、多分当時エアーチェックとくにオペラ録音に使っていた赤井電機のオープンテープに録音したものを後日カセットにダビングしたようだ。保存状態が比較的良くそれなりの音で聴けた。マーラー編曲版のG線上のアリアは先般サイトウ記念オケでの潮田益子氏の追悼演奏を思い出してしまった。本題のメシアンの「異国の鳥」はなにか真昼の熱帯ジャングルで鳴き騒ぐイメージが強烈だが私のイメージとは違う感じだ。

 私は1968年11.26日の作曲者メシアンの80歳誕生記念コンサートのLIVE版でのピエール・ブーレーズとイボンヌ・ロリオとの演奏の朝焼け直前の朝もやのなかから飛び立つジャングルの鳥のイメージ?のほうをが受け入れられる。本題とは関係ないがこのCDは紙ジャケットで、色使いと文字配置がシンプルで素敵だ。

 メシアンは鳥が好きだと見え、鳥を題材とした曲を数多く(鳥のカタログというそのもののピアノ曲)書いているがどうも極彩色のジャングル系が多く「7つの俳諧」で示した様に日本の野鳥には関心が及ばなかったようだ。私はそうとは知らずに鳥の表題のメシアンの曲を求めたが、期待はずれで、あまり私には合わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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