昨日はワグナーのリエンツィを観たが、正直満足はできなかった。雨が続き結局今日もオペラをみることにした。我が家のTVは東芝のレグザでそれに4台のHDをつなげて、とりあえず家族それぞれが見たい番組を各々HDに録画しているのだが、我が持ち分のHDのメンテをしていない。そんなことでHDの中身を覗くと、ボロディンのイーゴリ公が録画してあった。すっかり忘れていた。このオペラはどうしても「ダッタン人の踊り」のイメージが強くアンコール曲としては効果満点の曲だけがイメージされ、オペラとして全曲?(確か未完のだったと記憶)聴いたことは未だなかった。この時期(演奏は2013/6月)にマリンスキーではなくモスクワのプーチンのお膝元でウクライナ問題のさなかに、祖国を守る愛国的英雄伝を演目としたボリショイ劇場の意図を勘ぐりたくなるが、正直昨日のワグナーの「リエンツィ」の後だけに危惧したが、演出家の独善的な解釈のない、ストーリー展開に素直に応じた仕上がりに満足した。もともとオペラのストーリーがどれほどのものかは別として、「ロシア国民楽派」の音にリムスキー・コルサコフの色彩とグラズノフの構成力が成し遂げた舞台だった。舞台演出も良い意味での大味な作りでシンプルで楽しめた。このところ才能ある人の流出がささやかれるロシアの音楽界だが人材は豊富に思えた。
我が手持ちあれこれ
先に述べたようにLP.CDともオペラとしてはハイライト盤も含め所持していない。今回のTV録画で初めて知った。ただ指揮者シナイスキーとイーゴリ公にひっかりを感じCDを探したら「序曲」が見つかった。 しかし聴き比べをするまでもなく、CDでの序曲はグラズノフのものでボリショイでの演奏とは違っていた。したがってストーリーの展開も、原作重視の版なのかと思うが私にはわからない。
私が「イーゴリ公」で知っているのはダッタン人の踊りで、これは記憶定かでないが、中学時代には聴いていた曲だと思う。多分17cmLPでマルケヴィッチの演奏を聴いたのが最初だと思う。大学入学した時にいとこにあげてしまい現在の手持ちCDはその後に買い足したものだ。手持ちの中で面白い「ダッタン人の踊り」がある。チェックナボリオンとアルメニアフィルの演奏で、リズム感が面白い。
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