震災後 自主的自宅待機

　いつもどおりに出勤のため起きる。すぐにNetを開く。西武池袋線は終日　池袋ー練馬高野台間のみ。困った。JRは武蔵野線が動いている。東所沢までなら、所沢駅からバス便有りだが、旧浦和ー所沢線は昨日で懲りた。今日は昨日以上と思ったからだ。あとは上北台の多摩モノレールで立川に出る手立てが考えられるが、これとて普段でさえ混雑する道をカミサンは運転拒否されてしまった。
５Kmを徒歩は朝は辛い。帰りの散歩替わりの帰宅はやれても、その後の中央線のラッシュは厳しい。
　そんなこんなで自分勝手の自主的自宅待機を決め込んだ。
　どこぞの国のエライ議員さん同様「そんなに期待されているほどの社員でありませんから」と心で言いつつ、事務所に電話を入れた。そしてTV-ON運行状況がのテロップながれ出勤風景が所沢駅前を映していた。
　昨日の西武鉄道の対応に怒りが込みあげたが、済んだことだ。と思いつつも、清瀬駅の南北通路の閉鎖、所沢駅での東西通路閉鎖とそこまでやる必要はあるのだろうか。どちらも渋滞の中駅に着いたが、トイレの使用も出来ないのだ。
　程なく震災の特番と思いきや、どこのTV局も福島原発の事故報道だ。しかもあいも変わらぬ、４０年経過の老朽原発を「国民の知る権利」を代表しているつもりで、事故原因の追求、責任者出せ的姿勢でせまるキャスター、識者方々、のコメント。しかも東工大の先生方へいかにも現在必死で作業をしている人たちの対応の不味さを引き出すような誘導質問ばかりで「マスゴミ」の典型だった。マスコミの仕事は「事実を知らせることではなく真実を伝えることだろう」。今回の東京電力の広報の不味さというより「広報担当者」はいるのだろうか。真実は何かと言えば、柏崎も福島も、そして福島の影に隠れたが女川も、原発は角も海岸ベリの地震の際のリスクの高いところにあり、なぜ計画停電を生じる事態に置かれたかの真実を報道すべきであろう。
　しかも現在の作業を命を張って作業を行なっている人が、「マスゴミ」の前で時間をかけて説明するのは時間のむだだろう。今回の事態が１０００年に一度のことであれば、おそらく４０年前に原子炉設計者の誰が、商業原子炉でマグニチュード９を想定して設計できただろうか、（現在余震中、結構揺れている。所沢震度３　）おそらく東工大の先生方も想定外の出来事で、しかも現在進行中の出来事を冷静に分析していることと思うが、学者の仕事は事象の事実を描写することではなく、原因と結果とそのもたらす社会への影響を述べることで、マスゴミの事象を捉えた「見出し言葉を」提供することではないことは判っていらしゃるだろう。
　それにしてもラジオというよりNetラジオ＝Rajikoを聴いていたら、報道のT*Sと自負していた局の震災特集の合間に何度も流れるコマーシャルが精力増強剤とは何を考えているのだろう。
　マスゴミの馬鹿騒ぎ的報道のなかでの被災者の方々の感情を抑えた受け答えに、東北人の耐える強さに感銘した。