東北地方太平洋沖地震での被災者の皆様方に謹んで哀悼の意を表します

　昨日は、仕事中に床を突き上げるような衝撃が走った。いつもの地震とは違う。同僚に「震源地がちかいぞ！」と叫んだ。横揺れに変わった。するとまもなく机がガタガタ言い出した。ヤバイと思い机の下に身を隠した。しばらくして強い揺れは収まった。
　机から出ると、書類が散乱し、パソコンは横倒しになっていた。揺れの峠は超えたと思い机の下から抜け出し、体制を整へ、パソコンを開く。すぐに気象情報開くと、震源地はこれまでも何度も地震が起きていた宮城沖と判った。正に激震だったと知った。マグニチュード8.4の表示だったが、その後８．８に訂正された。我が勤務先千代田区は震度5強の表示だった。
　すぐに我が家の所沢を見た。震度は4だった。携帯をカミサンに入れたが不通、メールに切り替えるとすぐに返事がきた。被害なし、ただ都内のカミサンの実家、仙台に住むカミサンの妹と連絡が取れないとのことだった。
　しばらくの間大きな横揺れが続き、時折余震混じりの揺れが加わった。事務所のTVを見ると、私の営業担当地区、しかもいろいろお世話になった方々の街が壊滅的な被害を受けている映像が映し出された。絶句。
　TVのテロップは軒並み首都圏の交通機関は不通。開通の見込みなしとのこと。帰宅をどうするか思案した。17：45分取り敢えず動いている路線バスを頼りに乗り継ぎの出来るところまで行ってあとはカミサンにSOSを出して車と思い事務所を出た。
　まずは腹ごしらえと馴染みの天麩羅屋へ出向くが閉店。冷静に考えれば、地震の火事を思えば閉店が妥当か。でも蕎麦屋はやっていた。そして頭で描いた都バスの路線図で神保町ー池袋を選択して停留所へ行くとなんと朝の2本だけだった。仕方なく後楽園ー池袋を狙い歩く。言ってびっくりの長蛇の列。再度歩き文京区役所前に行くが此処も当然長蛇の列。おまけに春日通りは緊急車両が通れないほどの交通渋滞。iPad Mapで池袋までの道順を調べ歩くが歩道は同じ考えの人でいっぱいだった。


　池袋へは19：15分着　正味1時間強の歩きだった。iPad Map不要の人の流れに運ばれた感じだった。
しかし西武線の開通見込みは未定の張り紙、道路は渋滞情報、路線バスの見込みも立たず、池袋ー小手指の深夜バスの予約を取りに行くと全便満席とのことだった。臨時の予定はなしとの事で諦め、電車が動くまで待つ覚悟を決め、駅のトイレに行くとホームに停車していた電車をベンチ代わりにしていたので、習い車両の中に入る。しばらくたって放送があり、開通したので電車が動くと言う。行き先は途中変更、停車の場合もあるとの条件付きではあったが、私の乗車した電車は21：55分発西武球場行だった。
　ラッキーなことの座って行き、途中でカミサンに車の迎えを頼んだが、携帯も、メールもつながらず、仕方無しに下山口まで乗車し久しぶりに狭山丘陵の夜道を登った。家には23：15分着、TVを見ると被害の拡大が想像以上で、日本史上最大の地震だとの報道だった。

　改めてお世話になった方々の顔が浮かび、安否が気になるが、いわき、石巻、陸前高田、大船渡、釜石、山田、宮古とTV画面が映し出されると、何度も訪れた町の風景のあまりにも無残な光景に言葉を失った。