とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

秋田今野商店さまの発刊、温古知新 No.45をいただく

2008年08月26日 | 温古知新
毎年お盆前に、株式会社秋田今野商店様より麹に関連する学術論文集をお送りいただいている。門外漢の私には簡単に読み飛ばせるものではないが、パソコンを横に置き、専門用語の意味を調べながら読むことは、ここ何年間の夏の行事になってきた。No.30号から頂いた「温古知新」も15冊並ぶと私のさびしい書棚で存在感を主張する。
毎年思うことだが、初めのページのバックナンバーの論文表題を眺めるだけでも、「麹」の幅の広さと奥行きの深さに驚かされる。
毎年仕事が暇になる「お盆休み」時期に読ませていただいたが、今年は親父の初盆で時間がなく、月・火と職場の規定の夏休みを取ったがあいにくの天気で外出できず、晴耕雨読となり有意義な夏休みとなった。
社長さんの巻頭言が「食の偽装」問題に触れられ、一筋縄では解決できない問題点を指摘されていますが、少し前に「環境活動家のウソ八百」(洋泉社刊)というイタリアの学者の本を読んだ。地域で自然保護活動をしているわが身に、この本は帯に「偽善エコロジーの本質を暴く」と刺激的なタイトルをつけている。
要は物事の本質を見極めるには多面的に本質に迫る思考と実践が必要で、それが科学でイデオロギーであってはいけないことを明示していると理解したのだが。?
今回の論文集でも八竹昭夫先生の「魚網防汚剤TBTO汚染の現実」は科学立場できちんとした結論を学界の場でだすべきだと思った。真理は必ずしも真実にならない。
養殖はまちも産地偽装はまちも根の深い社会問題なのかとも思った。
改めて思うことは秋田今野商店様の「継続は力」という実践と、地域に根ざした企業が地域の文化を生み出す期待です。今年から地域力連携拠点事業が始まり、私の商売も多少なりとも係わっているが、掛け声に終わらずに、経済指標ではない豊かさ指標での地方の活性化になってほしいと思う。


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