とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

DAM 45回転LPをUA-25EXで録る

2009年05月31日 | Weblog
2月にUA-25EXを購入してやっと付属のAudio Creator LEを何とか使えるようになった。土日が雨模様で狭山丘陵歩きはできず両日ともUA-25EXで遊んだ。
購入の最大の目的は手元にあるDAM会員=現在は倒産して消滅した第一家電のオーディオクラブの会員=への頒布45回転LPの保存にあった。以前使用したYAMAHAのインターフェイスは16bit=44.1KhzのCD仕様対応であったことから、DAMのLPには手をつけづにいた。
 今回カセットを24-96で保存する意味が無いことを知り、土日はDAM LPで試してみようと思った。
実験材料は1987年に録音され、翌年に頒布された「マドンナの宝石」と「スペイン奇想曲」のタイトルが付された45回転 LPの4枚組みだ。

これはその後2枚組みの金メッキCDとして再度配布された。

その意味からも音質比べには打ってつけの材料と思った。

当時の日本はまさにバブルの絶頂期であった。だからこそこのような企画が生まれたのであろう。ちょうど我が家もこの時期に都内のマンションを売り払い現在の地に移り住んだ。このたにめこのときを境に、N響も都響もコンサート通いをやめることになった。あまりにも所沢は遠く、ニュータウン建設途上にあった我が家は、カッコウが鳴き、狸が頻繁に出没し、タラノメが食卓に登る自然環境に囲まれたところだった。また秋葉原の老舗がこの期を境に凋落に向かい、LPレコードそのものがCDに押され絶滅危惧種になっていった。
サヴァリッシュ=バイエルン国立歌劇場がこのような名曲とは言えあまりにも商業主義的な作品集の作成にかかわったのも、バブルによる日本の成金的な「金の力」が作り上げたものであろう。しかしオーディオ的には非常に面白い作品で、バブルだからこそ作り得た遺産でもある。最近タワレコでのCDが復活販売されていることを知った。

今回も途中何度か、ドロップアウトを起こし、原因ははっきりしないまま4LPを24-96で何とか録り終えた。残念ながらヘッドフォンを通しての再生音を確認したのみで、スピーカーからの音の確認はできていない。結論から言えば、使用したLPプレイヤーがDENON-300Fで直接UA-25EXに接続できる利点で選らんだが、所詮は安物だけにトレース能力は弱くLP盤は新品同様だがノイズを拾ってしまう。ただCDと比べると音の広がりは歴然で特に弦楽器の厚みが増して聞こえるが、カバレフスキーの道化師のギャロップにおける木琴の響きの切れはCDの方が輪郭がくっきり聞こえた。このLPも原音はデジタル録音であるが、LPの持つ音の厚みは24-96で充分得られこの点でLPを録る意味はカセットを録るよりは効果があったと結論できた。


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