今年の所沢ミューズは1月に前橋汀子のバッハの無伴奏ソナタから2月の平均律、三月の音楽の捧げもの4月のマタイ受難曲まで好きなバッハが続く。残念ながら1月はチケット購入に出遅れ早ばやとソウルドアウトになり聞き逃してしまった。リフシッツは18歳の時のグールド以来のゴールドベルクと騒がれたCDを聴き、2010年12月の所沢ミューズでの素晴らしいコンサート(Blogに掲載済み)で感激したことから、今回はチケット売り出し直後に購入し楽しみにしていた。(来年の2月のチケットも購入したが残念ながらバッハでない。)
演奏が始まるや、今まで聞いたことのないピアノの音色に驚いた。最初はいつものアークホールでなく中ホールのマーキーホールの響きのためかと思ったが、前半が終わり休憩時に主催者の方にピアノを確認すると初めて聴いたベヒシュタインというドイツ製のピアノとのことだった。前回のアークホールでのピアノはどこのピアノだったのだろう?
演奏は、出だしから彼の個性が前面に出た、細切れの「練習曲」とは程遠い、むしろ休憩を挟んでの壮大な2曲の大曲のような平均律で、強弱の対比を極限まで提示したりテンポを大胆に動かすなど、彼の個性をモロ出しにした大胆な解釈に驚かされた。またバッハの曲からこれほどまでに多彩な音色が出てくるとは想像もできなかった演奏会だった。アンコールのブラームスのカプリチョもグリークのソルヴェイグの歌も「え!!これが?」と思う演奏だった。とにかく驚かせてくれた素晴らしいコンサートだった。
今回私には初めての経験で「アフターパホーマンストーク」ということで磯山雅氏が彼の演奏を解説されたが、これはご自身が最初に述べたように演奏を聴いた後では「蛇足」だった気がした。
私の愛聴番
リフシッツを聴いた後では旧約聖書か?
リヒテルの墨絵のようなモノトーンが素晴らしい
バックミュージックで聴くには心地よい
私の蛇足
今所沢の航空公園の蠟梅が見ごろと聴いてコンサート前にちょこっと撮りました。
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