とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

「温古知新」No49 を秋田今野商店様よりいただく。

2012年09月02日 | 温古知新
 

 今年もお盆前に秋田県大仙市に本社を置く、秋田今野商店様より「温古知新」49号をお送りいただいた。今野商店様は今年が創業101年、そして「温古知新」は来年創刊50周年を迎える。「継続は力」なりをバンクナンバーの目次がなにより物語っている。No.30号からお送りいただいている私にとっても、この間に「温古知新」で取り上げられたテーマの深さと広がりは私の想像を超えていた。
 団塊世代の私は、戦後の民主教育の名のもとに「日本文化=古い」としてその後すぐに始まったアメリカのホームドラマのTV番組で紹介された家庭が「新しき良き世界」と写り、「ポテトチップスとアイスクリームとホットドッグ」を口にした第一世代だった。 今でも続く小学校の同級生とは「癌友達」でもある。あえば必ず「俺達が癌にならなかったらおかしいよな」と笑いながら子供の頃の食生活を語り出す。縁日の夜店で人工着色料で舌を赤・黄色・緑に染めた「かき氷」、コップで何倍も飲んだ粉末ジュース、チクロで味付けされた「クジラの大和煮」当時の神田下町では親にはかまってもらえず、おやつは何時も小銭を握って駄菓子屋に集まった。ここで口にしたものも、今では禁止添加物のオンパレードだった。そして成人してからも神田で飲み歩いた。高カロリー・高脂肪。そしてお互い還暦を超えたときは、皆「癌の手術」を受け、お互いがお互いの食生活をけなし合い、よくぞここまで生きながらえたと慰めあっている。「そして今では歩ける体であと10年は生きていたい」と思うように成り癌と共生できる環境にアリたいと願っている。
 
 「温古知新」No.49号では、これまで以上に「癌」に関わる論文、健康維持に関わる論文、が興味を引きどれもが身近な視点で拝読出来た。その先端に日本古来の「麹」の存在がクローズアップされた。
 いま、義務教育での日本の歴史教育問題がクローズアップされるが、むしろ義務教育では日本の食文化を教える方が先ではないかと思うようになった。
 
 


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