26日の朝、サラリーマン最後の通勤となった。混みあう地下鉄丸ノ内線にいつものように整列乗車に並び座っての
通勤した。今日も隣に中年のサラリーマンが座った。彼はおもむろにカバンの中から特大のおにぎり2つを取り出し、
池袋発車とともにぱくついた。
以前通勤電車で化粧するギャルが顰蹙を買ったが、今では普通のOLも中高年のおばさんも当たり前に電車の中で、
化粧する姿を見かける。
我が40余年のサラリーマン生活を終えるにあたっての実感は日本社会が「見え」と「恥」の文化を失ってしまった
40余年間なのだろう。
東証1部企業が「ブラック企業」呼ばわりされる時代。以前ホワイトカラーであればそれらしく振舞った。しかし
昨今では通勤電車内でのホワイトカラー族もチューハイを開けている。
「恥ずかしいから見栄を張っても耐えた」社会から「恥と思ったら食べていけない」社会にいつから日本はなった
のだろうか。
我ら団塊世代は「食い逃げ世代」と呼ばれる。しかし年金の受給を引き伸ばされた世代でもある。
引き伸ばされたことが、日本にとって正しい判断だったのかは、ブラック企業に使い捨てにされる若年者の姿を
見ると、我らが世代が引き伸ばされたことは日本の決断の出来ないリーダーを温存したに過ぎないことと思った。
帰宅すると勤務先から送られた花をカミサンが飾って、我が家のニャンコが迎えてくれた。
今後はネコジ爺の老後が始まる。
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