とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

図書館でのビジネス支援セミナー

2012年12月01日 | Weblog
 仕事で図書館主催のビジネス支援セミナーのスピーカーとして参加した。10月は千代田区立日比谷図書館、昨日は文京区立湯島図書館。いずれも仕事帰りのサラリーマンを対象にしたものだ。
 これまでも何度か経験済みだが、前回、今回ともども参加者は少ないが「セミナー」としては正直最適の数だった。参加者はいずれも熱心に聴いていただき、スピーカーとしてはありがたかった。
 本来ならば、地方の図書館が積極的に行うべきことなのだろう。しかし残念なことに本来「地域の活性化」のために一番必要とされる地方での取り組みはいかがなものだろうか?。インターネットの普及は地域間での情報格差を狭めてくれるはずだが、情報スキルは個人差が伴う。その個人差を埋める役割が図書館にあるはずだと思うのは「私の独断」だろうか。
 いずれも私が関わっているのは、図書館の運営主体が、民営化された図書館での要請だ。箱物行政の典型が地方の図書館の立派で素晴らしい施設だが、今問われるのはその施設の費用対効果だろう。
 図書館も公会堂(音楽ホール)も本来は貸本屋でもなければ貸しホール屋でもないはずだ。市民への情報発信施設だが、その意味からは多少の赤字は行政コストだろう。しかしベストセラー、吊り広告本ばかりを並べた、図書館、宗教団体、得体のしれない物販業者の催事で埋まったスケジュールは、図書館・公会堂の本来の役割とは無縁のはずだ。
 しかも悪しき土建屋行政のもたらした、子どもたちが安心して行ける場所とは思えないところにある、図書館、公会堂は論外だろう。その論外物が地方に目立つのはなぜだろう。最近の都内の図書館は町中の駅から雨にも濡れずに行ける場所が増えてきた。
 地方が情報格差を言う前に地方がやるべきことがあるだろうと言いたくなる昨今の図書館風景だ。


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