2012年8月1日のザルツブルク音楽祭「ラ・ボエーム」が、日をおかずして20日にNHKのプレミアムシアターで放送された。しかしザルツブルグでのネトレプコは演出に恵まれていないようだ。
2006年のフィガロ、2007年の椿姫 そして今年のボエーム。演出家にしてみれば名曲だけにこれまでに幾多もの名演出が残され、それらを凌駕する構想は並大抵の才能では越えられないのは判る。だからと言って安易な現代への置き換えは困る。しかも音楽に邪魔な演出はなおさらだ。
2007年の椿姫は抽象化された舞台だが2012年の舞台は、まとまりのない「汚い」舞台でしかなかった。それにこの舞台でのネトレプコそのものが「汚い」品のない顔になっていた。これも演出なのだろうか。可憐なお針子というよりは、場末の娼婦の顔だった。
彼女のラ・ボエームならば完全なオペラ映画だが、2007年に作成されNHKでは2009年に放映されたほうが、楽しめる。
歌劇「ボエーム」
プッチーニ作曲
全4幕
【出演】
ピョートル・ベチャワ
アレッシオ・アルドゥイーニ
マッシモ・カヴァルレッティ
カルロ・コロンバーラ
アンナ・ネトレプコ
ニーノ・マチャイゼ
ペーテル・カールマーン
ダヴィデ・フェルシーニ
歌…パウル・シュヴァイネスター
パフォーマンス…シュテーヴン・フォルスター
(合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ダニエレ・ガッティ
【美術】パオロ・ファンティン
【衣装】カルラ・テーティ
【照明】マルティン・ゲプハルト
【演出】ダミアーノ・ミキエレット
【字幕】広塚よう子
~オーストリア ザルツブルク祝祭大劇場で収録~
<収録:2012年8月1日>
歌劇「ボエーム」 ( プッチーニ ) Bモード・ステレオ

ミミ (ロドルフォの恋人) : アンナ・ネトレプコ
ロドルフォ (詩人) : ロランド・ビリャソン
マルチェルロ (画家) : ジョージ・フォン・バーゲン (演技) : ボアズ・ダニエル (歌)
ショナール (音楽家) : アドリアン・エレート (演技) : ステファーヌ・ドグー (歌)
コルリーネ (哲学者) : ヴィターリ・コワリョフ
ブノア (家主) : ティツィアーノ・ブラッチ
パルピニョール (おもちゃの行商人) : エルンスト・ディーター・ズットハイマー (演技): ケヴィン・コナーズ (歌)
アルチンドロ (参事官) : イオアン・ホレンダー (演技): ティツィアーノ・ブラッチ (歌)
合 唱 : バイエルン放送合唱団
〃 : ゲルトナープラッツ国立劇場児童合唱団
管弦楽 : バイエルン放送交響楽団
指 揮 : ベルトラン・ド・ビリー
監督 : ロバート・ドーンヘルム
[ 収録: 2007年4月, ミュンヘン・ガスタイク・ホール ]
最初のボエームを全曲見たのはレーザーディスクの時代に買った、カラヤンがスカラと組んだものだった。

ゼッフィレッリの演出は言わば歌舞伎のようなものだ。古さを感じはするけど見終わってみれば感動が起こる。この演出を凌駕しようとす現在の演出家の苦労が思いやられる。
50年近くなる映像が古さを感じないのはやはりすごいと思う。
・プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲
ミレッラ・フレーニ(S:ミミ)
ジャンニ・ライモンディ(T:ロドルフォ)
ロランド・パネライ(Br:ロドルフォ)
アドリアーナ・マルティーノ(S:ムゼッタ)
ジャンニ・マッフィオ(Br:ショナール)
イーヴォ・ヴィンコ(B:コルリーネ)
カルロ・バディオリ(B:ブノア、アルチンドロ)
フランコ・リッチャルディ(T:パルピニョール)
ジュゼッペ・モレーシ(Br:巡査部長)
カルフ・フォルティ(Br:税関吏)
アンジェロ・メルクリアーリ(T:果物売り)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
装置:ポール・ハフラング
衣裳:マルセル・エスコッフィアー
映像:ヴェルナー・クリーン
録音:キュンター・ヘルマンス
収録:1965年4,5月 ミラノ・スカラ座
字幕:イタリア語、日本語

メトでのゼッフィレッリのボエーム素晴らしい。
ここでのミミ役のゲオルギューは声にツヤがなく、美しい声とはいえないが、結核を患うお針子役にはお似合いで、初めて聴いた
ニコラ・ルイゾッティの指揮も良かったというより、メトのオケの旨さが光る。オケだけならやはりメトが1番だろう。
それにしてもゼッフィレッリの舞台を越えるのは不可能なのだろうか。
・プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲
ミミ/アンジェラ・ゲオルギュー
ロドルフォ/ラモン・ヴァルガス
マルチェッロ/ルドヴィツ・テツィエー
コッリーネ/オレン・グラドゥス
ショナール/クィン・ケルシー
ムゼッタ/アインホア・アルテータ
ブノワ/ポール・プリシュカ
パルピニョール/メレディス・デアー
アルチンドロ/パウル・プリシュカ
税関の下士官/ロバート・メイハー
税関の将校/リチャード・ピアソン
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ニコラ・ルイゾッティ(指揮)
演出、装置:フランコ・ゼッフィレッリ
収録:2008年4月5日、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
・ボーナス映像:ルネ・フレミングによるゲオルギューとバルガスのインタヴュー、メトのゼッフィレッリ、他
画面:カラー、16:9
字幕:日本語
2006年のフィガロ、2007年の椿姫 そして今年のボエーム。演出家にしてみれば名曲だけにこれまでに幾多もの名演出が残され、それらを凌駕する構想は並大抵の才能では越えられないのは判る。だからと言って安易な現代への置き換えは困る。しかも音楽に邪魔な演出はなおさらだ。
2007年の椿姫は抽象化された舞台だが2012年の舞台は、まとまりのない「汚い」舞台でしかなかった。それにこの舞台でのネトレプコそのものが「汚い」品のない顔になっていた。これも演出なのだろうか。可憐なお針子というよりは、場末の娼婦の顔だった。
彼女のラ・ボエームならば完全なオペラ映画だが、2007年に作成されNHKでは2009年に放映されたほうが、楽しめる。
歌劇「ボエーム」
プッチーニ作曲
全4幕
【出演】
ピョートル・ベチャワ
アレッシオ・アルドゥイーニ
マッシモ・カヴァルレッティ
カルロ・コロンバーラ
アンナ・ネトレプコ
ニーノ・マチャイゼ
ペーテル・カールマーン
ダヴィデ・フェルシーニ
歌…パウル・シュヴァイネスター
パフォーマンス…シュテーヴン・フォルスター
(合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ダニエレ・ガッティ
【美術】パオロ・ファンティン
【衣装】カルラ・テーティ
【照明】マルティン・ゲプハルト
【演出】ダミアーノ・ミキエレット
【字幕】広塚よう子
~オーストリア ザルツブルク祝祭大劇場で収録~
<収録:2012年8月1日>
歌劇「ボエーム」 ( プッチーニ ) Bモード・ステレオ

ミミ (ロドルフォの恋人) : アンナ・ネトレプコ
ロドルフォ (詩人) : ロランド・ビリャソン
マルチェルロ (画家) : ジョージ・フォン・バーゲン (演技) : ボアズ・ダニエル (歌)
ショナール (音楽家) : アドリアン・エレート (演技) : ステファーヌ・ドグー (歌)
コルリーネ (哲学者) : ヴィターリ・コワリョフ
ブノア (家主) : ティツィアーノ・ブラッチ
パルピニョール (おもちゃの行商人) : エルンスト・ディーター・ズットハイマー (演技): ケヴィン・コナーズ (歌)
アルチンドロ (参事官) : イオアン・ホレンダー (演技): ティツィアーノ・ブラッチ (歌)
合 唱 : バイエルン放送合唱団
〃 : ゲルトナープラッツ国立劇場児童合唱団
管弦楽 : バイエルン放送交響楽団
指 揮 : ベルトラン・ド・ビリー
監督 : ロバート・ドーンヘルム
[ 収録: 2007年4月, ミュンヘン・ガスタイク・ホール ]
最初のボエームを全曲見たのはレーザーディスクの時代に買った、カラヤンがスカラと組んだものだった。

ゼッフィレッリの演出は言わば歌舞伎のようなものだ。古さを感じはするけど見終わってみれば感動が起こる。この演出を凌駕しようとす現在の演出家の苦労が思いやられる。
50年近くなる映像が古さを感じないのはやはりすごいと思う。
・プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲
ミレッラ・フレーニ(S:ミミ)
ジャンニ・ライモンディ(T:ロドルフォ)
ロランド・パネライ(Br:ロドルフォ)
アドリアーナ・マルティーノ(S:ムゼッタ)
ジャンニ・マッフィオ(Br:ショナール)
イーヴォ・ヴィンコ(B:コルリーネ)
カルロ・バディオリ(B:ブノア、アルチンドロ)
フランコ・リッチャルディ(T:パルピニョール)
ジュゼッペ・モレーシ(Br:巡査部長)
カルフ・フォルティ(Br:税関吏)
アンジェロ・メルクリアーリ(T:果物売り)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
装置:ポール・ハフラング
衣裳:マルセル・エスコッフィアー
映像:ヴェルナー・クリーン
録音:キュンター・ヘルマンス
収録:1965年4,5月 ミラノ・スカラ座
字幕:イタリア語、日本語

メトでのゼッフィレッリのボエーム素晴らしい。
ここでのミミ役のゲオルギューは声にツヤがなく、美しい声とはいえないが、結核を患うお針子役にはお似合いで、初めて聴いた
ニコラ・ルイゾッティの指揮も良かったというより、メトのオケの旨さが光る。オケだけならやはりメトが1番だろう。
それにしてもゼッフィレッリの舞台を越えるのは不可能なのだろうか。
・プッチーニ:歌劇『ボエーム』全曲
ミミ/アンジェラ・ゲオルギュー
ロドルフォ/ラモン・ヴァルガス
マルチェッロ/ルドヴィツ・テツィエー
コッリーネ/オレン・グラドゥス
ショナール/クィン・ケルシー
ムゼッタ/アインホア・アルテータ
ブノワ/ポール・プリシュカ
パルピニョール/メレディス・デアー
アルチンドロ/パウル・プリシュカ
税関の下士官/ロバート・メイハー
税関の将校/リチャード・ピアソン
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ニコラ・ルイゾッティ(指揮)
演出、装置:フランコ・ゼッフィレッリ
収録:2008年4月5日、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
・ボーナス映像:ルネ・フレミングによるゲオルギューとバルガスのインタヴュー、メトのゼッフィレッリ、他
画面:カラー、16:9
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