このところ、夜はもっぱらNikonの画像ソフト、Capture NX-Dで遊ぶどころかもてあそばれているが、その際はバックーミュージックならぬ映像を手持ちのLDを整理する意味合いもあり、HDDに落とし込んでいた。その中の1枚にヤナーチェクのグラゴルミサに聴き惚れた。そんなことから、改めて手持ちを聴き比べをした。
収録:① 1996年3月21日 (NHKのBSをVHS→DVD)
映像つきでは、best。ヤナーチェックのスペシャリストだけに、整理された演奏は聴きやすく、現代音楽であることを明示した演奏は高く評価できる。その分ノイマンのローカル色の強さと、素朴な力強さは薄れている。
音だけだが、「消えた男の日記」との抱き合わせは、ヤナーチェックが民族主義音楽ではなく20世紀音楽のベルクと同列の音楽であることを示した演奏で、クーベリックの残したシェーンベルクの「グレの歌」と同列の名曲の証明。
カレル アンチェル(cond)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー合唱団
、リブシェ ドマニーンスカー(S)、ヴィエラ ソウクポヴァー(A)
、ベノ ブラフト(T)、エドゥアルト ハーケン(B)、ヤロスラフ ヴォドラーシカ
最初にヤナーチェックを知った演奏。今も古さを感じない。適度にローカル色、素朴さが感じられるが、決してモラビアの音楽ではなく基本は20世紀の現代音楽の名曲である証を示した演奏。
いずれもが「チェコ」にかかわりのある人による演奏だが、言葉の影響だと思うが、音楽自体はインターナショナルな広がりのある曲だと思う。もっと国内のコンサートで取り上げられても良い曲だと思うのだが。
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