昨日は年に1度の七夕クラス会の通知を受け出かける。都心に出るのは医者通いだけだが、腎臓のかかりつけの医者から、検査を受けた時に胆石が危険水域とのことで、いつ救急車で運ばれてもおかしくないので、地元の病院に腎臓の検診とあわせ、診てもらえとの指示を受けたことから、都心に出るのは3カ月に1度癌研だけになってしまった。
そんなことで、新橋でのクラス会6時までの時間の有効活用に、当初は、池袋芸術劇場でのコンサートの前売りチケット購入と、大江戸博物館の家康没後400年記年大関ヶ原展を6月の高校クラス会旅行での「彦根城見学」の予備知識を仕入れる計画した。ちょうど昼時で、以前食べた「いわもと」の鴨セイロを思い出しよったら、「天丼・そばのいあわもと」に変わりメニューに鴨セイロが消えていた。仕方なくそこで冷とろろそばを食い、池袋駅に向かった。
すると何やら池袋演芸場に行列ができていた。見る「馬玉」真打昇進襲名興行の看板が出ていた。正直「馬玉」なる落語家の名は知らなかったが、今日の出演者の名に引きつけられた。円丈、市馬、正蔵。後先考えずに行列に並んだ。その間も前売り券の客がぞくぞく演芸場に入っていく。小さな小屋だけに打ち切りを覚悟したが、入場すると補助席も出ていて、100席の小劇場だが満員御礼だった。
すぐに出囃子がなり、前座がはじまり、その時番組表を観ると終演が5時であることを知り、同窓会の開始時間が気になり、スマホで乗換案内を確認すると演芸場を5時15分までに出れば間に合うことがわかり、気分が落ち着いた。ここの寄席は、舞台と客席がマイクなしで聴ける広さゆえにそれこそ、話し手の息ずかいまでが聴けるなどほかの寄席では味わえない雰囲気がある。ましてや所沢で毎年幾度か行われるホール寄席とは段違いの良さだが、普段の客入りの悪さは昔から有名だが、私が経験したのはいずれもが特別興行の時だけなので、玉の輔が高座で語った「悲惨な状況」は幸いにも経験はない。
四時間たっぷり楽しんだ。とくに円丈の「金さん・銀さん」はシュールな話で面白かったが、木久扇の話はTVの笑点のつぎはぎで高座でやるのはどうかと思う。馬生、市馬の落語は寄席での味わいが楽しいが、馬生の「道具屋」は子供のころラジオでよく聞て覚えた、先代の金馬のものまねで、親戚の前で演じ、おだてられて居酒屋までもやったことが思い出された。
番組表には正蔵の名が乗っていたが、小里んに変わってしまった。正蔵の襲名披露公演の時に、「ねずみ」を演じたので、今回も「ねずみ」を演じてくれれば馬玉の演じた「抜けすずめ」との比較がができたのだが残念だった。終演とともに池袋駅に走り、クラス会会場に向かった。
それこそ久しぶりの新橋の夜だ。大阪から駆けつけたA君初め、今回初参加のT君は国際金融マンとしての海外生活を終えての帰国後、「植木職人」になったと話し、各々の近況報告とともにすぐにタイムスリップするのが、常か。翌日のゴルフもあって(私は不参加だが)21時にお開き、私が家に着いたのは23時。やはり、所沢は遠い。
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