今年のラグビーシーズンの締めとして変則(もっとも以前はこちらが正当だったのだが)の日本選手権になった。そして大方のラグビーファンの予想どおりにパナソニックが大差で勝った。
パナ 49-15 帝京大
大差かどうかは異論があろうが、TLと大学の格差は歴然だった。またパナの選手の中には、これから、スーパーラグビーに参戦していく選手がいる。それらの選手にとって「日本選手権」で学生王者に勝つ意義は何なのだろうか?
以前のアマチアイズムにコリ固まった協会であれば、TLとの試合はなかった話だ。ラグビー協会のすべきことはWCで盛り上がったラグビー熱を、継続発展させていくためには、ラグビーがプロスポーツ選手として成り立つ環境作りが第一だろう。その意味からも先行するサッカー協会に学び、学校スポーツに依存している環境から脱却して行くべきだろう。 試合日程、報奨制度、マスコミ活用等スポーツビジネスとして、やるべきことをきちんとやるのが協会の仕事だろう。展望もない思い付きとしか見えない試合日程、順位制度、2019年までの試合計画はできているのだろうか。選手養成プログラムは?、そして地方での受け入れ体制はあと3年で何ができるのか?
それにしても負けたとはいえ、帝京大学は素晴らしい試合をした。選手構成からしても、継続発展するための人材を各学年から集めている。また過去の名門と言われた大学が選手の不祥事から脱落した経緯を未然に防ぐ体制もでき、選手を集めるスカウトの目も確かだし、それらの選手が順調に成長している。またこの試合でもなぜこの選手が桜のジャージーが着られなかったのかと思わずにいられない選手がいる。これから3年間が日本ラグビー協会の正念場だろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます