4月4日第一回勉強会は
静謐な雰囲気の中で行われました。
一日の疲れも見えず、
開始時間にも遅れず、
教材と指定した本やノートを
ほぼ用意しており、
美味しい鮭弁当を食べながら
(鮭の切り身の大きさに驚いた)
会話が進んでいきました。
参加者の中には
北海道メディカルスポーツ
(旧名:北海道ハイテクノロジー)
夜間第一期の卒業生から
今年の卒業生まで、
他の学校の卒業生も
来られました。
年齢や経験を問わず、
学校や資格は異なり、
同じ知識を求める方たちが
集まってきました。
そのまなざしは
真実に対する追求心が
小さな座敷の空間に
溢れていました。
今回の通年勉強会は浅川要先生の
『古典から学ぶ経絡の流れ』に基づきます。
この本は経絡の流れを
古典に基づき詳細に解釈、
分かりやすくまとめております。
(古典とは『黄帝内経』であります)
なぜ、今になって
古典や経絡の流れ等を勉強する
必要があるのでしょうか?
経絡経穴の機能を理解すると
その重要性も理解できると思います。
経絡経穴はどの様なイメージで
私たちの体中に存在しているのか?
都市の中の線路と駅の役割を
果たすと同じ様に考えて下さい。
線路は交通手段の他に
人の生活を支える、
都市の機能も維持しています。
経絡は人体の全ての臓器、筋肉、
骨、皮膚、毛髮などに
栄養を届け、機能を
維持する通路となっています。
(古典は経絡の中には
気と血が循環していると
説明されている)
経穴は線路上の駅の様に
経絡の中継、繋ぎ、
経絡がスムーズに
気と血を全身へ運送し、
体の全ての機能を維持する
役割を果たしています。
これにより、
体のどこかに異常があった時、
それに関連がある経絡から
内臓の異変から体表の異変まで
様々な症状(愁訴)が
経絡上に現れます。
(例えば:痛み・かゆみ・
頭痛・せき・腹痛等々)
鍼灸師の技術は
経絡と経穴の関係を認識した上で
患者の愁訴をまとめて考えて、
十二経絡と奇経八脈の系統で
分類して診断するのです。
(現代医学の系統と異なる)
この様に診断できると、
治療を行う経絡経穴を簡単に
決める事ができます。
これによって、
一つの主訴に限らず
関連がある様々な愁訴も
緩和する事ができます。
線路上のトラブルを処理するには
全面的な流れを見なければなりません。
つまり、経絡の流れを知ることによって
患者の愁訴から
診断と治療方法を見つけられます。
これこそ古典医学の
「整体観念」という全身治療の
意味であります。
(「整体観念」とは人と自然の一体と
人体内在の全体の二つの意味である。
「整体」とは「一体」・「全体」という意味です)
5月9日第二回の勉強会は
一つ一つの経絡の流れと
経絡上に現れる異変(症状)を
認識していきます。
膨大な作業ですので、
皆さんと一緒に頑張ります!