ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

去年見逃した方へ!

2009-09-24 16:06:15 | ライヴ

こんにちは、ハンブル・パイ時代のピーター・フランプトンです(←卑怯ワザ)。
そういえば今日は名古屋クアトロでSatolep Sambatownのライヴがあるんだった。
どうしよう。仕事間に合うだろーか。うひー。

さて。
本日ご紹介しますのは、昨年代官山、じゃなくて大感動の弦楽器アンサンブルを聴かせてくれたリカルド・サンドバル(マンドリン/バンドーラ)&マチア・コレー(ギター)のインストデュオ、Sandoval & Collet(そのまんまやな)が、時を置かずして再来日してくれるんでございますよ!

ワタシなんかも昨年はあまりの感動についラティーナさんのライヴレビューでも、

 ベネズエラ出身のマンドリン奏者リカルド・サンドバルが、フランス人ギタリスト、マチア・コレーとのデュオで足掛け三週間に亘る日本ツアーを行った。結論から先に書くと、それはもうあまりに陳腐な表現ながら、素晴らしいとしか言いようのない至高のライヴであった。

 幸運にも私はツアーのスタートを切る名古屋二連戦を体験したが、冒頭曲「愛しのイバゲ娘」でリカルドのマンドリンから発せられた最初の音を聴くや、ああ本当に見に来て良かったという感激、この男の存在を今まで知らずにきたことの不覚、このような演奏こそ立ち見で溢れるほどの観客に見てもらって然るべきなのにという無念さ(少なくとも初日の名古屋は満足な客入りではなかった)といった様々な感情が押し寄せ、大の大人が終始目に涙を溜めっぱなしであった。

 リカルドの鮮烈にして繊細、超絶にして自然体のマンドリンそして今回の目玉のひとつでもあったレア楽器・バンドーラ、カモシカのように軽やかでありながらキリリと芯の通ったマチアのギター。この二人から発せられるヴァルス(ワルツ)、ブラジルのショーロ、アルゼンチンのタンゴ、ポルトガルのファド、そしてベネズエラのホローポ、即ちラテン圏の音楽が一体となって観客を虜にする。更には巨体に似合わずエスプリの効いたリカルドのトークに笑いを誘われつつ、会場は親密な空気を帯び、演奏者達を強く温かく後押しする。特に印象に残ったのは名古屋二日目カフェ・ドゥフィでの第2部、「クバネーラの息子」を皮切りとした怒涛のホローポ合戦。我々は今とんでもないものを目の当たりにしているのだという押さえきれない興奮は、観客全てが二人に捧げた熱烈な拍手喝采が証明していた。

 そして日を追うにつれ、東京大学を始めとした諸会場でのワークショップや講演会、観た人の口コミ(リピーター客が実に多かったと聞く)も奏効してか観客数も急激に跳ね上がり、ツアー後半はほぼ全ての会場が満員御礼となるほどの盛り上がりぶりは、まったくジャンルは異なるけれど、伝説とも呼ぶべき97年のレニーニ&スザーノ来日公演の一週間に不思議と重なるような気さえした。それは紛れもなく、音楽そのものが持つ力の証左に他ならない。


などとまあ、熱い(暑い?)感想を寄せたりしたわけなんでありますが、これは特にショーロ系のアコースティックインストファンには何がなんでも観てほしいシロモノです。特にバンドリンファンな!

ちなみに名古屋会場は(やっほう)以下の通り。
他日程はコティラをご覧下されい。
併せてこの機会にぜひ予習などいかがでしょうか

Sandoval & Collet Super Duo Japan Tour 2009
10月19日(月)
得三 Tokuzo
Open 18:00 Start 19:00
(2ステージ・入替なし)
前売¥3,000 当日¥3,500(飲食代別)
問い合わせ:得三 TEL 052-733-3709


それにしても、なんだこの「おもな曲目」の中にある、ええと、褐色の聖母(ジャコー=ド=バンドリン/ブラジル)って。ジャコー作品でそんな曲あったっけか・・・あッ。

Santa Morenaかい!