ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

あほぢから

2010-07-14 16:36:18 | CD

今日は久々に書きがいのあるCDに出会えました。

日本が誇るパーカッショニスト、ピュアな野獣こと福和誠司の記念すべきファーストソロアルバム。
その名ももしもパレード(販売:ハピネスレコード)。

誠司さんは店主も昨年のLeo Minaxジャパンツアー・東京公演にてゲスト出演をお願いしたこともあって馴染み深いミュージシャンなのですが、その天然キャラはレオも大のお気に入り。
あれはレオがステージ上で次の曲について説明していた時のやり取り、
  レオ 「Entendeu, Seiji?」
  誠司 「あッ、ハイ、わかります」
  レオ 「Bom」
  (一同大爆笑)

は観た人ならば誰しも忘れない伝説の光景。自然児には言語の壁すら存在しません。楽しい思い出です。


(2009年7月、プラッサ・オンゼにてレオ・ミナックスと)

「普段の演奏活動の中で、実際に演奏している時間よりも移動したりセッティングしている時間の方が私の場合豊富にあるのですが、そんな中例えば車の運転中に『もしもこんな音楽があったら』『もしもこんなパレードがあったら』『もしもこんな部族がいたら』などと空想して一人でにやにやしている事がたまにあります。
その『もしも』を形にしてみたいと考えるようになり、それをベースのPちゃんに話したところ『おもしろそうだから是非やりましょう』と言ってくれたので今回この<<もしもパレード>>を私とPちゃんで製作し発表するに至りました。」


という本人のライナー冒頭紹介文からもわかるように、天然な世界がじわりにじみ出ています。
(その後にも続く本人による抱腹絶倒の曲解説は是非CDをお買い上げの上お楽しみいただきたい!!)

いやあ、国内ミュージシャンでこれほどまでにツボにはまったアホぢから音源は、2005年にギタリスト・Keiが出した「LOST PEOPLE, LOST MUSIC」以来ですわ。
とてもワタシには「もしも『いち、に、いち、に』ではなく三拍子でタイコを叩きながら音楽的に走れたら」というイメージは浮かび上がったりなどしません。
心に愛を、身体に情熱を、脳ミソにアホがめいっぱい詰まった福和誠司その人にしかできないスーパーコンセプトアルバム、理屈抜きで聴くべし!!

あまりに面白かったので、店主、誠司さんに即メールを送りました。

「誠司さま/おはようございます、サンバタウンの上沖です。
 CD昨日届きました!聴きました!抱腹絶倒でした!
 最高です。ブログで記事にさせてもらってもいいですか。
 またよろしくお願いします!」

ほどなく返信が返ってきました。

「ありがとうございます。blogの件大丈夫です。昨日タクシーの運転手が1枚買ってくれました。
 運転席の後ろにチラシも置かせていただきました。誠司」

ノボス・ナニワーノスのキャッチフレーズを拝借させていただくならば、このような「愛・アホ・情熱」に満ちたミュージシャンを、サンバタウンは心から応援しています。


(収録曲を聴けばジャケ裏左下隅『あっ、あっ』の謎が明らかに・・・!)

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