忘れ去られた存在 2009-09-03 10:29:42 | イベント サンバタウンサイトのイベントページを実に久しぶりに更新しました。随分サボってたもんですから一気に増えた感じがしますが、どうにかしてこれをコンスタントに継続できないものか・・・。
勝手に付加価値の巻 2009-09-02 19:32:32 | 弦楽器 この春・夏はいろいろありましてDi Giorgioのヴィオラゥンちゃん達の仕入れを、はっきり言ってサボっておりました。またそろそろ何を入荷させるか検討しないといけません。 ところで今回、その仕入れの谷間みたいな時期を利用して、前からずっとやってみたいと思っていた試みにトライしました。 それはDi Giorgioの現行モデルに標準装備されているへっぽこペグを、60~70年代を中心にDG上級機種でよく使われていたようなヴィンテージの香り漂うクラシカルペグ(以下飴玉ペグと呼ぶことにします)に仕様変更すること。別にDG社に特注でオーダーしたわけではなく(そもそもこのメーカーはそんなことやってくんない)、サンバタウンによる勝手に独自企画!というやつであります。 で、具体的に何がどう変わるのかというと、例えばワタシの愛器・2006年製Tarregaちゃんに実験台になってもらったのですが、 こんな感じから、 こんな感じになりました。おお~。パチパチパチ(←こういうのを自画自賛といいます)。 現在サンバタウンにあるDi Giorgioの在庫の1台・クラシコ38TM。オマエもこの際だから変身しなさいっ。 (強制仕様変更。めちゃめちゃ風格アップ) まあもっとも、Di Giorgioヴィンテージのあの佇まいにさして興味がない方は、日本製のペグ(GOTOHとか)にさっさと交換した方が品質的には断然イイです。弦巻いてて全然ストレスないしね。つまり品質レベルでは、 DG純正ペグ < 飴玉ペグ < 日本製ペグ という並びです。当たり前か。 とはいえ60年代当時のまんまのペグを使うよりは、今回の飴玉ペグの方が当然快適なわけですが、どれがいいかというのは要するに好みというか、完全に嗜好の問題ですね。 さて、今後サンバタウンでは、ご希望のお客様にこの飴玉ペグをオプションで純正品と交換するサービスを開始致します(プラス¥10,500)。ちなみに只今在庫のクラシコ38TMは飴玉ペグを装備した状態でお値段据え置きにしております。お得です。カッコいいです。お早めにどうぞ。
相互信頼というもの 2009-09-01 13:05:56 | 日記 こんにちは、民主圧勝でやたら円高傾向になってきたのを見て、かつての1レアル30円台前半というブラジル輸入商黄金時代が再来しないかなあなどと他力本願かつ自己チュウなコトを考えているサンバタウン店主ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 さて。 話は全然違いますが、こういう仕事をしていると、いろんな方面からイベントやライヴ、はたまた新譜・新商品の宣伝チラシがワタシの許へ送られてきます。 まず最初に申し上げておきますと、基本的にこういうのはウェルカムであります。仮にも弊店がブラジル音楽の情報発信という機能を有している以上、特に通販でのお客さまに商品をお送りするとき、同封するネタとしてそういうのは沢山あったほうが非常に喜ばしいわけですし。特にそれが仲の良い同胞たちからの依頼だったりすると、よっしゃみんなでいっちょ盛り上げようじゃないかという気にもなろうというものです。 が、しかし。 中にはろくに面識・交流もないのに、一回挨拶や名刺交換をしただけで、あるいはワタシの全くあずかり知らぬところでウチの紹介でもあったのか、あれやこれやと頼み事をしてきたり、一方的に宣伝資料を送りつけてきたりする輩がたまーに出現します。 そういう連中に限って、こちら(つまり宣伝協力する/させられる側)を単なる便利屋としか思っていないフシがあります。しかも一回実績を作ってしまうと、あとは無機的反復的にただ郵便物や情報を送りつけてくるだけ。少しでも気を許そうもんなら、いつの間にか集客プロモーションやライヴ会場ブッキングみたいな仕事まで丸投げせんばかりの勢いで頼み事をしてくるのです(もちろん彼らはそういう時のみに限って熱心にコンタクトを取ってきます)。さらにひどいのになると、結果責任みたいなものまでこちらに押し付けて「ホントに動いてくれてんの?他は○○とかやってくれるんですけど?」みたいなコトまで言われたことがあります。あれにはさすがに唖然としました。最後のやつはまあ極端な実例ではありますが、ともあれ我々の世界ではこういう手合いをAproveitadorと呼んでおります。女性だったらAproveitadoraね。 このAproveitador(a)の見分け方は簡単です。 1.日頃のリアルな付き合いがあるか。 2.その人が自分にとってメリットのあることを(こちらから頼まなくても)もたらしてくれたことがあるか。 おおむねこの二点で判別がつくと思います。 ※但しディスクレーベルや各仕入先さん等の、純然たる取引関係にある所についてはこの限りではありません。念のため。 ワタシの場合だと、ほど良い間隔でメールや電話のやり取りがあったり、ぜじろぐにコメントしてくれたりとか。今どき絵葉書を送って下さる方もいます。またリアルワールドでは行きつけの店でばったり会って握手したりハグしたり、ついでに同席してつい遅くまで飲み明かしたりとか、まあそういうささいなコミュニケーションなんですが、こういうのってすごく大事だとワタシは思います。そして第三者にウチ(サンバタウン)のことを紹介して下さる方というのは、往々にしてこういう人たちなのです。自己利益誘導のことしか頭にないAproveitador(a)さんにはとうていムリな芸当でありましょう。ていうか、Aproveitador(a)さんがこちらに紹介してくれるもののといったら、せいぜいさらに別のAproveitador(a)さんだったりしますから始末に終えません。 で、まあ、かようにして確たる人間関係が構築できている方々から上記のような宣伝告知の協力依頼を受けた場合だと、そりゃ気持ちの入り方ってもんが違ってきますわいね。 そんなわけで、前置きが長くなりましたが、上記のAproveitador(a)的なハナシとは正対をなす、かなり嬉しかった頼まれごと。 Pikaia Pandeiro Specialのライヴツアー宣伝告知であります。 下は今日届いたチラシと一緒に添えられていた、ツアープロジェクトのおねーさんによる筆書き(!)。 (やっぱ日本人たるもの、筆っしょ) 何もワタシは決して「人に頼み事するときは手書きの手紙くらい付けて送ってこい」みたいなつまらんコトを言っておるわけではございません。強調したいのは、よほど心が通ってないとこういう絵は描けないということなんです。だから嬉しいのです。 「う~ん」じゃねえっすよ。喜んで宣伝します。させていただきますとも。 全国のAproveitador, aproveitadoraの皆さん、おわかりいただけますでしょうか? こういうのってね、やってもらう/してあげるの世界じゃないんです。 ハートよ、ハート。コラサゥンってやつです。 (・・・って、告知タイミング早っ!) と、ここまで書いて、当のワタシ本人が先のレオ・ミナックスのツアー宣伝告知にあたり、Aproveitadorくんと化していなかっただろうかと、急に心配になってきました。胸に手を当ててよーく考えてみよう。ドキドキ。