死は迫ってみて、初めて判る
ある最新技術を用いた延命治療が国家により推進されるようになった近未来。裕福な家庭で育った新次は妻との間に娘も生まれ理想的な家庭を築いていたが、重い病に冒され病院で療養している。
手術を控えて不安にさいなまれる新次は、臨床心理士まほろの提案で自身の過去についての記憶をたどりはじめ、海辺で知りあった謎の女性や、幼い頃に母からかけられた言葉を思い出していく。記憶がよみ . . . 本文を読む
時間が足を引っ張るのね
飲酒運転で事故を起こして活動を休止していた女優のスヨンは、再起を図って活動を再開したものの、世間の反応は冷ややかだった。事務所が用意した住居では、後輩女優のガヨンと同居させられ、一度は断ったはずの酒をあおる日々が続いている。
そんなある夜、酒に酔ったスヨンが目を覚ますと、包丁が突き刺さったガヨンの死体が横たわっていた。自分が殺したのか、それとも事故なのか。スヨンには . . . 本文を読む