生きることと悪魔のためのミルク
FBIから得た情報をマフィアに売って荒稼ぎしている巡査部長ジャック・グリマルディは、妻ナタリーと円満に暮らしながらも、ウェイトレスのシェリーと愛人関係にあった。
ある日、ロシア人の殺し屋モナ・デマルコフが逮捕され、ジャックがFBIへの引き渡しを担当することに。モナは目的のためなら手段を選ばない残忍な女で、マフィアのボスでさえ彼女を恐れていた。いつものようにモナをマフィアに売ろうとするジャックだったが、彼女はFBI捜査官のもとから逃亡。
ジャックはマフィアからモナを始末するよう脅迫される。(「作品資料」より)
1994年製作、同じ年に日本公開されたノワール・サスペンス。
初公開時は未見であったが、〝未体験ゾーンの映画たち2025〟の1本としてリバイバル公開され、初鑑賞。
こちらは未体験である。
邦題はどうなんだろうと思うのだが。
マフィアに情報を流していた悪徳刑事のジャック・グリマルディ。
それで荒稼ぎをしていたが、ある女殺し屋、モナの情報を流すもののモナは逃走。
ジャックはボスからモナを抹殺するよう命令される。
そのモナは、状況を知りながらジャックに近づき、自分の側に引き入れようとする。
モナに絡め取られていくジャックは破滅への道を辿ることになる。
モナは肢体でもジャックを挑発してくる。
エロティックな要素も満載。
しかし、全編にジャズっぽい音楽が流され、ノワールの雰囲気も醸し出している。
ボスからも狙われ、モナに翻弄され、追い詰められていくジャックの運命はどうなるのか。
興味深い展開である。
冒頭、酒場で働く男が映し出され、彼が語る物語で展開される話。
語り部がジャックということで、彼が行き着く先は判っているが、果たしてどのような経緯なのか、その後の展開があるのかなど、気になり、惹き込まれるサスペンスであった。
およそ30年前の作品で、若きゲイリー・オールドマンやレナ・オリン、ジュリエット・ルイス、ロイ・シャイダーなど懐かしい顔があり。
ラスト近くで少しロン・パールマンも出ていたな。
/5
監督:ピーター・メダック
出演:ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス、ロイ・シャイダー、ポール・バトラー、ジーン・キャンフィールド、ジェームズ・クロムウェル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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