
私を撫でなさい
個人の趣味嗜好を学習した分身AI(デジタルツイン)が普及した平成39年。AIを被告人として起訴可能とする法律が施行され、知能機械犯罪公訴部に配属された新任検事の米子天々音は、AI犯罪事件の捜査を開始する。
最初の事件の被疑者は、自死した女性の容姿を模したマネキンAIだったが、そのAIは取り調べで「私は殺されたんです」と供述する。(「作品資料」より)
近未来を舞台に、AIの犯罪を立証しようと奮闘する検事の姿を描いたSFサスペンス。
本作以前に「センターライン」という同じくAIの犯罪を扱った作品があったらしい。
主人公は本作に登場する米子天々音であり、本作はその続編となっており、3部作の1作目となっている。
知能機械犯罪公訴部に異動となった米子天々音は、ある自死事件を担当し、本人のマネキンAIが殺したのではないかと疑いを持ち、調査を開始する。
彼女の事務次官が、彼女と同期されたAIで、バッジとなっている。
テンと名付けられたAIバッジと協力しながら調査を進めるが、何となく「牙狼」シリーズのバルサを思い出させるな。
大きな展開を見せる話ではないが、なかなか興味深い内容の話だった。
死んだ女性はVチューバーで、過去に誹謗中傷を受けていたよう。
そちらに話が行くのかと思ったら、AIが本人を殺したこと、いわゆるAIの殺人罪を立証しようという話であった。
果たしてAIの殺人罪は立証できるのか。
2045年問題、シンギュラリティがあるが、本作の時代として平成39年は2027年となり、AIの知能がより人間に近づいているのだろう。
最終的には裁判となるが、その行方は意外とも言える結末だったかな。
次の作品も気になるな。
/5
監督:下向拓生
出演:吉見茉莉奈、大山真絵子、入江崇史、澤谷一輝、大前りょうすけ、津田寛治、合田純奈、冥鳴ひまり、松林慎司、みやたに、長屋和彰、荻下英樹、星能豊、南久松真奈、青山悦子、小林周平
於:池袋HUMAX CINEMAS
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