時間が足を引っ張るのね
飲酒運転で事故を起こして活動を休止していた女優のスヨンは、再起を図って活動を再開したものの、世間の反応は冷ややかだった。事務所が用意した住居では、後輩女優のガヨンと同居させられ、一度は断ったはずの酒をあおる日々が続いている。
そんなある夜、酒に酔ったスヨンが目を覚ますと、包丁が突き刺さったガヨンの死体が横たわっていた。自分が殺したのか、それとも事故なのか。スヨンには全く記憶がない。
いずれにしても事件が明るみになれば再起の道は絶望的となるため、スヨンは事実を隠ぺいしようとするが。(「作品資料」より)
直截的な邦題だな。
人気絶頂の時に不祥事を起こし、人気が転落していく女優のスヨン。
活動再開するものの焦りから精神が追い詰められていく。
止めたはずの酒を煽ってしまい、眠り込んでしまうが、目を覚ますと同居している後輩のガヨンの死体が。
記憶の無いスヨンは事態を収拾しようとするが、次々と危機が迫る。
そもそもスヨンがガヨンを殺したのかハッキリしない。
近くの診療所から逃げ出したという精神疾患を持つ男。
更にスヨンを監視している者がいるような雰囲気。
スヨンが殺したのではないかもしれないが、酒を飲んでしまったがため、自分がやってしまったことを必ずしも否定できずに、何とか処理しようとする。
そこへ警官など人が訪れ、スヨンはピンチに陥るが、そこでスヨンが取る行動は。
途中、スヨンと思しき女子高生の姿が描かれる。
自分より可愛がられている、愛されている者に憎しみを覚え、狂気を感じる。
それがスヨンの本質を表しているのかなと思わせる。
しかし、ある事件が起こり、ことの真相が判明する展開。
ここはうまくミスディレクションしていたな。
果たしてスヨンはこの状況を脱することが出来るのか。
どんどん追い詰められ、狂気に走ろうとするスヨンの姿と話の展開が興味深いサスペンス・スリラーだった。
/5
監督:ユ・ヨンソン
出演:ジヨン、ソン・ジウン、キム・ヌリ
於:シネマート新宿
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