CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-027「アンデッド 愛しき者の不在」(ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ)

2025年01月30日 00時04分04秒 | ノルウェー映画

不可解だと

 現代のオスロ。最愛の息子を亡くしたばかりのアナとその父マーラーは、悲しみに暮れる日々を送っていた。

 そんな中、墓地で小さな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、孫の身体を家に連れて帰る。うつ状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住むようになるが、還ってきた息子は瞬きや呼吸はするものの全く言葉を発しない。やがて、招かれざる訪問者が山荘にやって来る。

 同じ頃、別の家族にも悲劇と歓喜が訪れていた。(「作品資料」より)

 

 愛する者を亡くした者たちの元に死んだ者たちが戻ってくる。

 そんな様を描いた北欧ホラー。

 幼い息子を亡くしたアナとその父、マーラー。

 姉妹か恋人か、やはり愛する者を亡くしたエリーザベト。

 そして妻を事故で亡くしたばかりのダヴィッドと子供たち。

 ある夜、街で不思議な現象が起こり、彼らの元に死んだ者たちが戻ってくる。

 戻ってきた者たちは話すこともできず、ただ息をしているだけ。

 それでも喜ぶアナやエリーザベト。

 ダヴィッドは少し戸惑い気味。

 彼らが悲しみに暮れる様を序盤は描き、その後、死んだ者たちが戻ってきてからの様子を描くが、物語は静かに進行していく。

 戻ってきた者たちがどのような行動を見せるのか、アナたちは彼らに対し、どのような行動を取るのか、気になる展開であった。

 しかし、静かに進んでいく話で、やもすれば睡魔に襲われてしまいそうになったな。

 やがて静かにではあるが、戻ってきた者たちが、その本性を見せ始める。

 たとえ愛する者が戻ってきたとしても、それは悲劇なのだろうか。

 ホラーではあるが、激しい展開があるわけではなく、静かに流れていく物語。

 しかし、最後は絶望ということになるのかな。

/5

監督:テア・ヴィスタンダル

出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ビヨーン・スンクェスト、ベンテ・ボシュン、バハール・バルス

於:シネ・リーブル池袋


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