19-129「オーヴァーロード」（アメリカ）

千年王国には千年生きる兵士が必要だ
　連合軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団が極秘任務を帯び、ドイツに占領されたフランスのとある小村を目指していた。目的は村にある教会の電波塔を破壊すること。しかし待ち受けるドイツ軍の激しい攻撃に遭い、輸送機は次々と撃墜されてしまう。
　そんな中、かろうじて降下に成功したエド・ボイス二等兵は、作戦の指揮をとるフォード伍長とともに教会を目指す。
　その道中でクロエという女性と出会い、村人たちがナチスによって教会へ連行されていると知らされるのだったが。（「allcinema」より）


　第二次大戦終盤、ナチスに占領されたヨーロッパへ、連合軍の一員として派兵を決めたアメリカ。

　フランスのシエルブランという小さな村へ降り立ち、連合軍の通信を妨害している電波塔を破壊するため第１０１空挺師団が送られる。

　降下前に激しい攻撃を受け、飛行艇は大破、辛くも生き残った面々が村へと向かい、電波塔が立つ教会へ侵入しようとする。

　しかし、その教会の地下では村人を連れ込み、ナチスがある研究を行っており、その中身は驚愕のものであった。

　
　「武器人間」「ヒトラー最終兵器」など、ナチスが禁断の研究によって驚愕のソルジャーを作り出そうという内容の作品は幾つか観たが、本作もそれに似たような話。

　これまではＢ級ホラーが多く、本作は「スター・ウォーズ　フォースの覚醒」のＪ．Ｊ．エイブラムスが製作ということで、そこまでＢ級でもない作品ということだったのかな。

　村の女性、クロエの家に潜み、作戦遂行を伺うフォード伍長やボイス二等兵。
　やがて、村の人々がナチスによって教会へと連れていかれ、その地下で研究対象となっているのを知る。

　ボイスは思わぬことから、教会の地下へ迷い込み、そこでナチスが研究する驚愕の光景を目にする。

　真剣にナチスは研究を進めており、それはやはり最強の兵士を作り上げるということ。

　そんな最強ソルジャーと対決することになるボイスやフォードたち。

　果たして、彼らは教会へ入り、電波塔を破壊することが出来るのか。


　多勢のナチス兵をわずかな数で相手にするという無謀な戦いを描く戦争アクションに、ナチスが研究するソルジャーを相手にするホラー要素が融合された作品。

　本格的なアクションもあり、緊迫した展開で楽しめる一本ではあったが、どことなくＢ級臭は否めなかったかな。

/５

監督：ジュリアス・エイヴァリー
出演：ジョヴァン・アデポ、ワイアット・ラッセル、ピルー・アスベック
　　　マティルド・オリヴィエ、ジョン・マガロ、イアン・デ・カーステッカー
於：ＴＯＨＯシネマズ新宿