〝神様〟と言う声を聴いてみろ
サンフランシスコ。盗聴のプロであるハリーは依頼を受け、人混みの中で密会する男女の会話を録音していた。
後日、録音したテープを依頼主のもとへ届けに行ったハリーは、依頼主の秘書の態度に違和感を覚えてテープを持ち帰り、その内容を確認するが。(「作品資料」より)
1974年製作、日本でも同じ年に公開されたサスペンス・スリラー。
フランシス・フォード・コッポラ監督の特集上映の1本として、公開50周年を記念とした4Kレストア版が公開され、そちらを鑑賞。
警察ではなく、盗聴のプロであるハリーは、街中にいる男女の会話を盗聴、録音している。
それを依頼人に渡そうとするが、依頼人の秘書の態度に違和感を抱き、渡すことを拒否する。
再度、その録音を聞き直すハリーは、やがて話している男女に危機が迫っているのではと疑いを抱く。
街中の特定の男女の会話を盗聴、録音しようとする技術はなかなか興味深いものがあったな。
雑踏など街のざわめきも聞こえる中、男女が交わした会話だけを取り上げようと技術を凝らしていく。
ハリーはかつてニューヨークで盗聴をしていた時代、ある盗聴によって死者が出たことが心に引っかかり、サンフランシスコに移ってきたよう。
今回の盗聴でまた悲劇が起こるのではと懸念するが、やがてテープは思わぬ形で依頼人の元へ届く。
果たして盗聴していた男女の運命はどうなるのか。
ハリーはどのような行動に出るのか。
ジャズっぽい音楽が流れていく中、繰り広げられる話が興味深い。
そして思いもよらぬ顛末が待ち受ける。
ラストの展開もハリーがどうしようもない立場に陥ったことを表し、余韻の残る終わりであった。
依頼人の秘書役が若きハリソン・フォードであったな。
/5
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ジーン・ハックマン、ジョン・カザール、アレン・ガーフィールド、フレデリック・フォレスト、シンディ・ウィリアムズ、マイケル・ヒギンズ、エリザベス・マックレー、テリー・ガー、ハリソン・フォード、ロバート・デュバル
於:新宿武蔵野館
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