CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-224「ザ・ミソジニー」(日本)

2022年10月03日 21時59分05秒 | 日本映画
根性の悪い女で
 女優で劇作家のナオミは山荘を借り、かつて自分の夫を略奪した女優ミズキを呼んで芝居の稽古をすることに。芝居の題材となるのは、ある謎めいた母殺しの事件。
 マネージャーの男性・大牟田と共に山荘にやって来たミズキは、母を殺した娘の役を演じるうちに、この山荘こそが事件現場なのではないかと疑いを募らせていく。(「作品資料」より)


 〝ミソジニー〟というのは、女性嫌悪、女性蔑視などと言われ、男性のみならず、女性にも見られる心的傾向を指す言葉らしい。

 本作までこの言葉は知らなかったが、この作品のことを知った後、マイケル・コナリーの著作の中や、「バイオレンスアクション」の台詞にも出てきたのを聞いたな。

 脚本家のナオミが、ある山荘に女優のミズキを呼んで芝居の稽古をすることにするが、その内容は謎めいた母親失踪の話。

 マネージャーの大牟田と共に山荘へとやって来るミズキであるが、そこで過ごすうちに不思議な現象や恐怖に遭遇することとなる。

 ホラーの雰囲気は充分。

 本当か幻想か判らぬような足音が聞こえたり、更にナオミが霊媒師のように母親の霊を呼び出すというようなことが展開される。

 ただ、雰囲気を盛り上げるような展開にはなれど、実際、母親失踪、娘が殺したのではないかという事件に関して、そしてそれが不思議な現象に繋がっているということに関しては、ちょっと判りにくかったな。

 途中から怪しい人影も登場し、恐怖感を煽っていくが、それに加えて話の方向もやや捉え辛くなってきたかなという印象。

 ナオミたちを襲う集団が現れたところで、更に混沌としていく。

 大牟田も何かしらいわくのある男のようだが、彼の存在もよく判らなかった。

 結局、ナオミはどういう存在で、ミズキに対してどのような目的があったのか。

 古びた山荘を舞台に、恐怖感を煽る演出は良かったが、話の内容は今一つ捉えどころの難しい作品であった。

 これって、SFホラーなのかな。

/5

監督:高橋洋
出演:中原翔子、河野知美、横井翔二郎、浅田麻衣、内田周作、羽柴有吾、根津麻里亜、大橋将太郎、古山憲太郎
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-223「ザ・シスト 凶悪性... | トップ | 22-225「人面魚 THE D... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事