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遅すぎたとしても、意味のあることだ
イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。
チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。
そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。(「作品資料」より)
1980年代の香港を舞台に、無一文から成り上がった詐欺師チン・ヤッインと彼の詐欺を捜査する捜査官、ラウの姿を描いたクライム・サスペンス。
チンを演じたのはトニー・レオン、ラウを演じたのはアンディ・ラウ。
2人の共演は「インファナル・アフェア」シリーズ以来らしい。
東南アジアで職を失い、香港へやって来たチン。
ふとしたきっかけから詐欺を働くようになる。
物語はその11年後、ラウがチンを検挙することから始まり、この11年にチンがやって来たことが尋問と共に振り返られる。
株式操作がメインのようであったが、そのあたりの仕組みは理解し辛かったな。
チンと共に動いたと思われる者たちも勾留され、尋問を受け、話をするが、決定的な証拠は出ない。
アッと驚くような結果でチンは罪を逃れるのかという気もしてくる。
チン自身に凶悪さは感じないが、共犯と思しき人物の行方が判らなかったり、ラウ、そしてその家族の命が狙われたりする。
果たしてチンが本当に黒幕なのかということも気になる展開。
最初の検挙から15年もラウはチンを追い続ける。
途中何度もチンを検挙し、裁判まで漕ぎ着けるが、チンは逃れる。
果たして、この捜査の顛末はどうなるのか。
金融のことはよく判らなかったが、巨額の金が動く詐欺、そしてその捜査と興味惹かれる話であった。
最後は少し呆気なかった気もするな。
/5
監督:フェリックス・チョン
出演:トニー・レオン、アンディ・ラウ、シャーリーン・チョイ、サイモン・ヤム、カルロス・チェン、マイケル・ニン、アレックス・フォン、フィリップ・キョン
於:TOHOシネマズ新宿
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