殺すのなら苦しめるな
ふくよかな体型に悩む10代の少女シミーは、著名な料理研究家で栄養士の叔母クラウディアに健康的なダイエットを手助けしてもらうため、彼女の家でイースターの休暇を過ごすことに。
しかし叔母の食事指導は思いのほか過激で、さらに従兄弟フィリップはシミーに敵意剥き出しで嫌がらせを繰り返し、得体のしれない叔母の新しい夫シュテファンの存在もシミーを不安にさせる。
イースターの祝祭が近づくにつれ、美しい料理に彩られた食卓は悪夢へと変わっていく。(「作品資料」より)
イースターの休暇を利用し、森の奥深くに住む叔母、クラウディアの元を訪れたシミー。
実は、ふくよかな体型で悩むシミーは料理研究家である栄養士のクラウディアにダイエットの協力を求めようとしていた。
そんなクラウディアの家族は再婚相手のシュテファンと息子のフィリップ。
イースター前の断食をしていると言うクラウディアとシュテファンであるが、フィリップにだけは食べさせている。
ダイエットのために断食させられることになるシミーであるが、フィリップに出される料理は美味しそうで、食べなくなるものばかり。
食べないのに、皆食卓につくんだな。
シミーにやたらと敵対心を抱いていたフィリップであるが、やがてシミーに母親の恐ろしさを訴える。
一笑に付すシミーであるが、やがてシミーはあるものを目にして、フィリップと共に逃げることを考える。
全体的に不穏な感じのする展開。
イースターのために断食するクラウディアとステファンに対し、フィリップにはご馳走を食べさせる。
これってもしかして。
更にイースター前に家に帰ろうとしていたシミーは、イースターまで居ることを決める。
果たして、イースターの宴には何が起きるのか。
真実が明らかになった後のシミーの行動。
意外と機転が効いていたし、行動に移す強さもあったんだな。
シュテファン、フィリップと共に狩りに行った時のシミーの行動が、ラストにも反映されていたな。
怪しげな雰囲気が漂い、その中へ踏み込むこととなったシミー。
先行きが気になるホラーであった。
/5
監督:ペーター・ヘングル
出演:ピア・ヒアツェッガー、ニーナ・カトライン、ミヒャエル・ピンク、アレクサンダー・スラデック
於:新宿武蔵野館
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