CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-003「侍タイムスリッパー」(日本)

2025年01月09日 00時36分38秒 | 日本映画

今日はその日じゃない

 幕末の京都。会津藩士の高坂新左衛門は家老から長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的の男と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。

 新左衛門は行く先々で騒動を起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだことを知り、がく然とする。一度は死を覚悟する新左衛門だったが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻していく。

 やがて彼は磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩き、斬られ役として生きていくことを決意する。(「作品資料」より)

 

 幕末の侍が落雷に遭い、現代にタイムスリップし、時代劇の斬られ役になるというコメディ。

 インディーズ映画で、最初は都内1館で上映していたが、その評判から全国公開にまで至った作品。

 しかも2024年8月公開で、2025年も上映しているというロングラン・ヒットになっている。

 時代劇の撮影所で目を覚ました新左衛門。

 もちろん最初は戸惑い、途方に暮れるが、助けられた人たちによって現代に生きることを決意し、時代劇の斬られ役になる。

 そうして日々を過ごしていく新左衛門。

 気になるのはタイムスリップした時に闘っていた相手であったが、思わぬ形で再会することになる。

 タイムスリップものの面白さに時代劇へのオマージュを捧げた話になっている。

 タイムスリップものだと、元の世界へ戻るために奮闘する姿が描かれることが多いが、新左衛門はそのようなことはしていない。

 果たして新左衛門は元の世界に戻るのかは気になったが。

 自分が生きてきた世界とケリを付けようと、ある行動に出る新左衛門。

 クライマックスは緊張感たっぷりの展開であった。

 笑いを織り交ぜながら、泣かせのシーンもあり、最後まで惹き込まれる1本だったな。

/5

監督:安田淳一

出演:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰蘭太郎、庄野﨑謙、紅萬子、福田善晴、井上肇、安藤彰則、田村ツトム、多賀勝一、吹上タツヒロ、佐渡山順久

於:新宿ピカデリー


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