CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-173「女神の継承」(タイ・韓国)

2022年08月10日 22時16分16秒 | タイ映画
巫女にはなりたくない
 タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師一族の血を継ぐミンは、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになってしまう。
 途方に暮れた母は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。ミンを救うため、ニムは祈祷をおこなうが、ミンにとり憑いていたのは想像をはるかに超えた強大な存在だった。(「作品資料」より)


 「哭声 コクソン」等のナ・ホンジンがプロデュースしたタイ、韓国合作のホラー。

 舞台はタイの東北部にある村。
 メディアが、その村に住む祈祷師一族の巫女、ニムの取材を行うが、その間、ニムの姪、ミンの体に異変が起こり、やがて惨劇をもたらす様を映し出す。

 疑似ドキュメンタリーという形で、途中途中で登場人物のインタビュー映像も差し挟まれる。

 序盤は、ミンが時折おかしな言動を取るようになる様が映し出されるが、まだ奇怪というくらい。

 巫女になる前は体に変調をきたし、代替わりをするらしいが、最初はミンも巫女に選ばれたのではと思われる。

 しかし、その後ミンに憑いているのは女神ではないと判り、そこからミンの行動はエスカレートし、やがて周囲の人々が危険に晒される。

 何かに憑かれたと思われるミンの行動はかなり狂気を帯びたもので、監視カメラに映し出される映像に驚かされる。

 更に、飼い犬や赤ん坊までという展開までになる。

 そんなミンを救うためニムは祈り、儀式を施そうとするが、奇跡が見えるわけでもないので、悪魔と思われるものに対抗できるのかと思わされる。

 クライマックスに至っては、その前にまさかと思う展開があり、そしてこれでもかと突き付けられる恐怖シーンが映し出される。

 果たして、ミンは何にとり憑かれているのか、そしてそれを追い払うことが出来るのか。

 観終わった後は、脱力してしまうような恐怖シーンを連続して見せられるホラーであった。

 ちょっと悲しさと虚しさも感じるラストである。

/5

監督:バンジョン・ピサンタナクーン
出演:サワニー・ウトーンマ、ナリルヤ・グルモンコルペチ、シラニ・ヤンキッティカン
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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