CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-094「ストレンジ・シスターズ」(タイ)

2020年03月17日 00時03分22秒 | タイ映画
誰も重荷を背負いたくないし、背負わせたくもない
 実の姉妹のように育ったウィーナーとモーラー。母親同士が姉妹である2人は、生まれながらにして数奇な運命を背負わされていた。
 かつて、モーラーの母・スロイは忌まわしき怪物・ガスーとなってしまった。その血をひくモーラーも、やがて同じ道を辿ることが予想された。
 そこで、父親のシンはモーラーを守ろうと、長い時間を掛けてガスー撃退のための呪文や法術、格闘術をウィーナーに仕込んできた。しかし、モーラーが16歳の美しい少女に成長した頃、その周辺に不穏な影が出没し始める。
 スロイを怪物に変え、ウィーナーの母の命を奪ったガスーの姉妹・ラートリーとドゥワンダーオが、モーラーを狙って動き始めたのだ。(「KINENOTE」より)


 やがて怪物になってしまうかもしれない少女と、それを阻止するため格闘術や呪術を仕込まれた少女。
 そんな2人の少女の苦悩と葛藤を描いたホラー・アクション。

 母親が怪物、ガスーとなってしまった、その娘のモーラー。
 彼女を護るため、従姉のウィーナーは、モーラーの父親、シンから様々な呪術や格闘術を仕込まれる。

 16歳となり、徐々に体調に変化が起こり、ガスーになる兆しを見せるモーラー。
 そんなモーラーを狙う、ガスーの姉妹。

 果たして、ウィーナーはモーラーを護りきれるのか、モーラーはガスーとなってしまうのか。

 ガスーというのは、東南アジアに伝わる怪物らしく、「首だけ女の恐怖」という作品でも描かれているらしい。

 体から分離し、背骨か内蔵をぶらさげたまま首が動き、襲ってくるという怪物。

 序盤から、おどろおどろしい雰囲気で物語は展開する。

 しかし、そんな怪物になることを阻止する術なんてあるのだろうか。

 ウィーナーはシンからモーラーを護ることを強いられ、好きなことも諦め、何かとモーラーの世話を焼く。
 そんな状況にうんざりのモーラー。

 更にウィーナーが気にかけている男子が、モーラーのことを気に入った様子で、少女の切ない状況も描かれる。

 そして、ある目的のため、ガスーの姉妹がモーラーを狙う。

 アクション満載なのかなと思ったが、ちょっと少なめだったな。

 ガスーの姉妹は強大に見えたのだが、ラストは意外や意外と感じだった。

 少女たちの苦悩と葛藤を描いた青春モノ風で、そこにB級ホラーを足したような作品だったな。

/5

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:プロイユコン・ロージャナカタンユー、ナンナパット・ルートナームチュートサクン
   スパコーン・キッスワン、ラッター・ポーガーム
   アバー・バーウィライ、チンナパット・キティチャイワラングーン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20-093「ミッドサマー」(ア... | トップ | 20-095「ナンシー」(アメリカ) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

タイ映画」カテゴリの最新記事