CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-270「めくらやなぎと眠る女」(フランス・ルクセンブルク・カナダ・オランダ)

2024年09月07日 14時24分38秒 | フランス映画

あなたに見えるということは、そこにはいない

 2011年、東日本大震災から5日後の東京。テレビで震災の被害を伝えるニュースを見続けたキョウコは、夫・小村に置き手紙を残して姿を消す。妻の突然の失踪に呆然とする小村は、ひょんなことから中身の知れない小箱を、ある女性に届けるため北海道へ向かうことになる。

 同じ頃、小村の同僚・片桐が帰宅すると2本脚で立ってしゃべる巨大なカエルが待ち受けていた。「かえるくん」と名乗るその生き物は、次の地震から東京を救うために片桐のもとにやってきたという。

 大地震の余波は遠い記憶や夢に姿を変えながら、小村やキョウコ、片桐の心に忍び込んでいく。(「作品資料」より)

 

 村上春樹の6つの短編をモチーフにして再構築したアニメーション。

 原作は未読。

 日本語吹替版も上映していたが、字幕版で鑑賞。

 てっきりフランス語だと思っていたが、英語だったな。

 舞台は日本で、登場人物も日本人という設定だったが、吹替版でも良かったかなとは特に思わなかった。

 かえるくんも日本のかえるなんだろうな。

 2011年の東日本大震災直後を舞台とした話。

 銀行に勤める小村と片桐、そして小村の妻、キョウコの話が展開される。

 少し不思議なことも彼らの周囲で起こりながら、それぞれが過去と現在に向き合っていくという話。

 片桐とかえるくんの話は突拍子もないことのよう。

 小村とキョウコも現在に限らずミステリアスなことに巡り合う。

 キョウコの願い事や小村が釧路にいる同僚の妹に運んだ箱など、謎のまま残されるものが多かったな。

 正直ストーリーは掴み辛い感じのもので、フランス映画らしいものを感じたな。

 読んではいないが、これが村上春樹の作品の雰囲気なんだろうなとも感じさせる作品だった。

/5

監督:ピエール・フォルデス

声の出演:ライアン・ボンマリート、ショシャーナ・ビルダー、マルセロ・アロヨ、スコット・ハンフリー、アーサー・ホールデン、ピエール・フォルデス

於:新宿シネマカリテ


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