CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-271「愛に乱暴」(日本)

2024年09月08日 10時40分53秒 | 日本映画

首輪したまま捨てられたら最悪だ

 初瀬桃子は夫・真守とともに、真守の実家の敷地内に建つ離れで暮らしている。桃子は義母・照子から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うかのように、石鹸教室の講師やセンスある装い、手の込んだ献立といった“丁寧な暮らし”に勤しんで日々を充実させていた。

 そんな中、近隣のゴミ捨て場で不審火が相次いだり、愛猫が行方不明になったり、匿名の人物による不気味な不倫アカウントが表示されるようになったりと、桃子の日常が少しずつ乱れはじめる。(「作品資料」より)

 

 夫、真守と2人暮らし、同じ敷地には義母が住んでいる。

 そんな環境で、平凡だが、幸せに暮らしていた桃子。

 しかし、真守はあまり桃子の話を聞かないし、義母はあからさまではなくとも、少し嫌味のようなことを言ってくる。

 ゴミ置き場は分別がされておらず、気付くと掃除をする。

 石鹸教室の講師をしたり、アンティークのカップを手に入れたりしてストレスを発散しているようだが、徐々に桃子のストレスは高まっている感じ。

 そして決定的なことが起こり、桃子は追い詰められてしまう。

 そんな桃子の変わっていく様子を描いたドラマ。

 愛猫がいなくなり、床下にいると思った桃子は決定的な出来事の後、チェーンソーを購入し、床板を切っていく。

 ちょっと異常に見える行動を取るようになる桃子。

 災難ばかり降りかかるような感じであるが、桃子がいつも見ている不倫アカウントのSNSが、彼女に迫り来ることなのかと思ったら、真実は違ったんだな。

 ある意味、因果ある展開である。

 真守もろくでもない感じがするな。

 いよいよ平穏を失おうとする桃子が、どうなるのか、どのような行動に出るのか気になる展開。

 しかし、ラストに光明を得るんだな。

 誰もが抱えそうなストレスから日常が壊れて、自らも壊れていく様を描き、興味深い作品だった。

/5

監督:森ガキ侑大

出演:江口のりこ、小泉孝太郎、馬場ふみか、水間ロン、青木柚、斉藤陽一郎、梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、岩瀬亮、風吹ジュン

於:新宿ピカデリー


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