CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-098「夜明けのすべて」(日本)

2024年03月27日 00時11分06秒 | 日本映画

太陽は動きません

 PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんは、会社の同僚・山添くんのある行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。

 転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、そんな彼もまた、パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。

 やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになる。(「作品資料」より)

 

 なかなか人には言えない、あるいは理解されにくい病気に悩む女性が、パニック障害を抱える男性と出会い、お互いを助け合っていくことで、最高の理解者となっていく様子を描いた作品。

 藤沢さんはPMSを抱えているが、最初に就職した会社ではそれを伝えておらず、やがて退職することになる。

 その後勤めた会社は、どちらかと言えばアットホームな感じで、なんとか藤沢さんも勤めていられる。

 そこで同僚の山添くんがパニック障害を抱えていることを知り、ちょっとした手助けをするようになる。

 そんな藤沢さんに対し、山添くんもPMSを理解し、彼女の手助けをするようになる。

 2人の関係が恋愛に発展するようなことはなく、お互いぎ良き理解者という関係になっていく。

 PMSを抱えていると知らなければ、いきなり怒りを爆発されたりすると腹が立つだろうし、知っていても複雑な感情を抱くかもしれないな。

 周囲の理解というものが大切だと実感させられる。

 山添くんの、怒りを爆発させそうになる藤沢さんへの対処は良かったな。

 こうして2人が徐々に殻を破っていき、1つのプロジェクトを遂行しようと協力していく。

 興味惹かれる作品であった。

/5

監督:三宅唱

出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、宮川一朗太、内田慈、丘みつ子、山野海、斉藤陽一郎、りょう、光石研

於:TOHOシネマズ日比谷


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