CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-151「バーニング・オーシャン」(アメリカ)

2017年05月14日 21時42分05秒 | アメリカ映画
我々はただの雇われ者にすぎない
 2010年4月20日。電気技師のマイクは、愛する妻子に後ろ髪を引かれつつ、メキシコ湾沖に浮かぶ石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンへと向かう。
 現場に着くとすぐに設備の点検に取りかかったマイクは、トラブルや故障の多さに懸念を抱く。上司のジミーが雇い主であるBP社の管理職ヴィドリンに抗議するが、彼は利益のために経費削減を優先するのは当たり前とまるで意に介さず、ついには工期の遅れを取り戻そうと重要な安全テストを無視してしまう。
 その夜、マイクたちの不安は現実のものとなり、大量の原油が漏れ出し、大爆発を引き起こしてしまうのだったが。(「allcinema」より)


 2010年に実際に起こった、メキシコ湾沖の石油掘削施設の原油流出事故を題材としたサスペンス・アクション。

 主人公となるマイクを演じたのは、「トランスフォーマー ロストエイジ」のマーク・ウォールバーグ。


 だいたいこういう事故というのは原因は人間にあるような感じ。
 人災である。

 マイクたちが休み明けの交代で再びディープウォーター・ホライゾンへやって来ると、重要なテストが行われずにいることを知る。

 しかし、雇い主である大手石油会社の管理職であるヴィドリンは、作業が遅れていることを理由にテストを省略する。

 ここでのヴィドリンの言動を見ていると、現場の安全というものを度外視し、利益を優先させるものはあからさま。
 
 工場に指示する身としては、ちょっとこのヴィドリンの言動は身に沁みたな。

 案の定、作業を再開するとすぐに石油が噴出し、更に引火。
 ディープウォーター・ホライゾンもその周囲も火の海となる。

 そこからはマイクをはじめ、作業員たちの決死のサバイバル、脱出劇となる。

 そんな中、被害拡大を食い止め、皆を助けようと危険な行動へ出る者もいるが、そのまま犠牲となってしまったりする。

 作業員と同じように油まみれになりながら、ほうほうの体で逃げ出したヴィドリンと、作業責任者であるジミーが災害の中で鉢合わせた時、ジミーはヴィドリンを殴るか、罵声でも浴びせかけるかと思ったが、怒鳴りながらも早く出て行けと言うだけ。

 ヴィドリンをそこで責めても何も変わらないことを判っていたんだろうな。

 最後の脱出方法は出来そうでなかなか出来ないもので、ここも緊迫感があったな。


 人物に関するドラマ要素は少なめだったかなという感じだが、災害が起こってからの脱出劇はなかなか緊迫して、その展開には惹き込まれるものがあった。

/5 

監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス
    ディオン・オブライエン、ケイト・ハドソン、ダグラス・M・グリフィン、ジェームズ・デュモン
於:TOHOシネマズ スカラ座

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