24-031「犬人間」（ノルウェー）

成り行きに任せてる

　女子大生のシグリッドはデートアプリでハンサムな大富豪クリスチャンと出会い、ふたりはすぐにひかれ合う。

　恋人としては完璧なクリスチャンだったが、彼にはある大きな問題があった。実はクリスチャンは、犬の着ぐるみを着て彼の“飼い犬”として振る舞う男性フランクと一緒に暮らしているのだ。

　戸惑いながらもクリスチャンと交際を始めたシグリッドは、彼の別荘に招待されるが。（「作品資料」より）

 

　億万長者で容姿も完璧、更に料理も上手いクリスチャン。

　しかし、彼は犬の着ぐるみを着た人間を犬として飼っていた。

　女子大生のシグリッドは、アプリでクリスチャンと出逢い、お互い惹かれていく。

　しかし、クリスチャンが犬の着ぐるみを着た人間、フランクを犬として飼っていることを知り、逃げるように彼の家を出る。

　その後、クリスチャンが億万長者であることを知ったシグリッドは、フランクのことには目を瞑り、彼と付き合うことにする。

　そして、クリスチャン、フランクと共に彼の別荘に赴くことにしたシグリッドは、そこで思いもよらぬ恐怖を体験することになる。

　相手が億万長者であったら、多少倒錯的なことには目を瞑るか。

　クリスチャンとフランクの関係に関しては、一応クリスチャンが語るのだが、実際のところは判らない。

　クリスチャンに、あるいはフランクに何かしらの目的があるのかなと推測していたが、展開としてはノーマルだったかな。

　恐怖に脅えるシグリッドは、何とか別荘から逃げようとする。

　ことの展開がどうなるのか興味深かった。

　結末は、シュールな感じであったが、ラストシーンはこれまた驚きだったな。

　億万長者が故の支配欲が究極的になったのか。

/５

監督：ヴィルヤル・ボー

出演：ガルド・ロッケ、カトリンネ・ロヴィーセ・オプスタッド・フレドリクセ

於：ヒューマントラストシネマ渋谷